クリスアンダーソンのMakerBotが400億円で買収された!?
工業用3Dプリンターの大手Stratasysが、クリスアンダーソンが取締役を勤めることで知られる「MakerBot」を400億円(4億300万ドル)で買収しました。
「MakerBot」は、個人向けの3Dプリンターのリーダー企業として有名ですよね。
しかし、パイオニアとしての知名度はありますが、それほど特殊な技術をもっている企業でも無いと思うので、400億ドルの買収額は高い評価ですよね~
facebookが売上げゼロの会社instagramを1000億円(10億ドル)で買収したときにも驚きましたが、 「MakerBot」の何をそんなに評価したのか気になる所です。
さらに、金額的な面をみると、
「MakerBot」は創業からいままで、22000台の3Dプリンターを販売したそうですが、そのうち半分は去年9月に発売したReplicator 2です。
Replicator 2は販売価格が30万円ぐらいなので、そこから「MakerBot」の売上げを推測すると、30万円×11000=31億円 ぐらいが年間の売上げだと思います。
400億円という買収額は、売上げの10倍の評価額なのでけっこう高いですね~
ちなみに、「MakerBot」は買収後も組織の独立性は保たれるそうです。
つまり、大手メーカーが持っている特許や営業力「MakerBot」が使えるという意味なのかと思います。
現在、個人向け3Dプリンターがブームなのは2009年に熱溶解積層型プリンターの特許が切れたことが要因です。
この分野は特許が非常に重要なので、「MakerBot」のようなベンチャーと大手企業の合体は期待がもてますね~
ちなみに、Stratasys社の売上げは推定2億7700ドル(だいたい3000億円ぐらいかな)なので、企業体力からみてもかなり大きな買い物だと思います。
企業戦略的には、今後3Dプリンターは既存の高額業務用よりも、低価格市場が大きくなると予測されているので「Makerbot」を買収して時間を買ったということなのかも知れませんね。
日本企業だと、技術は自社でも持っているから社内でやりそうな事ですが、この辺はアメリカ企業らしい判断だと思います。