3Dプリントの積層痕をツルツルにする「Zortrax Apoller(アポラー)」が登場!
FDM方式の3Dプリントは、積層痕を消すのがかなり大変です。
現在は、パテを塗ったり、紙やすりで磨いたりと、結構な手間がかかります。
Zortrax が開発中のZortrax Apoller(ゾートラックス・アポラー)は、電子レンジのような見た目の機械です。
低下価格で大きなサイズを持ち、複数のアイテムを一度に滑らかにすることができます。
基本的には、アセトンと有機溶媒のMEK(メチルエチルケトン)を使うそうですが
高度な真空システムにより、職場で使っても安全性が保たれます。
独自のApoller Smart Vapor Smoothing(SVS)システムは気化した溶剤を保持して再利用することができ、
蒸気の濃度を安全なレベルまで低下させることができます。
アセトンは有害な物質ですが、Zortrax Apollerでは、処理室内に残った
有害物を回収室に吸い取ることで、安全性を保つ仕組みです。
ここで、気になるのは寸法精度ですね。
PPのボックスにアセトンを入れて、自然蒸発させる方法は以前試したことがありますが
造形物が綺麗になる反面、寸法は大きく変わってしまうのが難点でした。
しかし、Zortrax Apoller(ゾートラックス・アポラー)は、寸法精度と質感を損なうことなく、積層を消すことができるそうです。
似たような製品としては、フィラメントメーカーのPolymaker社が出しているPolysherがあります。
しかし、専用素材のみ対応、寸法精度が出ない、処理サイズが小さい、乾燥時間(数日かかる)などなど、色々問題がありました。
Zortrax Apollerは、その辺どうなんでしょうね?
Zortrax Apollerの処理室のサイズは、300x250x250mmなのでかなり大きな造形物もツルツルにできそうです。
Zortraxの純正フィラメント以外も対象にしているそうなので、なかなか楽しみな製品ではあります。
Zortrax Apoller(ゾートラックス・アポラー)は、11月13日よりフランクフルトで開催されるFormnext2018で展示されます。
出典:Zortrax の公式サイトより