世界初の3Dプリントでのカスタムヘルメットが登場!
ロンドンを拠点とするベンチャー企業、Hexo Helmetsは、3Dプリントで作成するカスタム自転車用ヘルメットの発売を発表しました。
Hexo Helmetsは、SLS方式の3Dプリンターを使用しポリアミド11で作成されます。
設計に当たっては、軽量で衝撃に強い構造とするため、ハニカム構造が採用されています。
創設者であるジェイミー・クックは、ロンドン大学(UCL)でHexo Helmetsを研究し始めました。
材料科学者のMark Miodownik教授の監督の下、エネルギー吸収のための設計方法のほとんどが曲面ではなく平らな接触面に基づいていることを発見しました。
さらに、伝統的なヘルメットに使用されているEPSなどの材料は衝撃を受けて硬化してしまいます。
この発見の後、クックは、ポリアミド11のような再生可能な原材料の機械的性質を歪めることなく、ハニカム構造を製造することができる3Dプリンターに目を向けました。
ジェイミー・クックは、次のように述べています。
「現在のような自転車用ヘルメットが登場して60年が経過しました。エネルギーを吸収する効率は、たった30%しかありません。
3Dプリンターによるハニカム構造は、重量に対する重量比の中で最高の圧壊強度を持っています。自転車用ヘルメットを製造しようとしている場合、それは優れた構造であり、安全性と軽量性の両立が可能となります」。
Hexo Helmets、ユーザーの頭の寸法に基づいて設計されています。Hexoヘルメットスキャニングアプリを使用して、3万点の3Dメッシュが生成され、そこからヘルメットが設計されます。
Hexo Helmetsは、349ポンド(約5,5000円)で注文することが可能です。
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