3Dプリンターで自動的に製品を組み立てる研究
出典:Functgraphの動画より
明治大学 先端数理科学研究科の黒木優人さんと渡邊恵太さんが発表した、3Dプリンターでの組み立ての自動化「Functgraph」を紹介します。
ファクトリーオートメーションという言葉を聞いたことがありますか?
現代の工場では、極力人の手を使わずに、ロボットの手「マニピュレーター」が組み立てを行っています。
この研究は、そのファクトリーオートメーションを、3Dプリンターで実現する可能性を示しています。
普通、3Dプリントしたものを組み立てるには、人間がサポート材を外して、個別の部品を組み立てます。
この研究では、3Dプリンターを3軸のマニピュレーター化しています。
動画を見ると、3Dプリンターで、個別に印刷されたパーツの組み立て、サポート材の除去、ビルドプレート上でプリントされた物を動かすなど、高度な製造を可能にするようです。
使用されている3Dプリンターは、ヘッドの取り外しが出来る安価なFDMプリンターです。
さらに、動画の中では、サンドイッチも作られています。
サンドイッチ用の治具を3Dプリントして、サンドイッチの製造はヘッドを交換して行っているのがユニークですね。
従来のファクトリーオートメーションは、膨大な投資を必要とするものです。
しかし、「Functgraph」は省スペースで安価な設備で可能です。
パーソナルファクトリーに道が開ける研究だと思いました。
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