ハイプサイクルから未来予測!3Dプリンターはいつビジネスになる??
ハイプサイクルをご存知ですか?
米国の調査会社ガートナーが毎年発表しているもので
どんな技術が?
いつ?
ビジネスになる?
というビジネスと技術に関する指標として、わりと使えるものです。
先日、2014年度版が発表されましたが
その中で低価格の3Dプリンターへの期待がそろそろピークを下ってきたのが分かりました。
ちなみに、縦軸の「期待度」に対して、横軸は「ビジネス」になる時間軸です。
期待のピーク(Peak of Inflated Expectations)にある技術は、ビジネスになるのに5から10年かかると予測されています。
つまり、
低価格の3Dプリンターが
ビジネスになるのに5年以上かかる分けです。
確かに自分で使っていても思いますが低価格3Dプリンターは、まだまだ扱いが難しく
造形物を手に入れるのにえらく手間がかかります。
【例えばiPhoneケースをプリントする場合】
- 3DCADでデータを作る
- 作ったデータをスライスソフトでGcodeに変換
- 実際にプリントしてみる
- プリンターちゃんと動かず1時間ぐらい調整する
- プリントしてみたが、うまくかず「2」のスライスに戻る
- ようやくプリントで、待つ事3時間
- 造形したけど、ちゃんとハマらず「1」のデータ作りに戻る
と、このようなサイクルを繰り返して、
よ〜やくiPhoneケースを手に出来るわけです
この状態の3Dプリンターが、来年ぐらいに劇的に変わるとは思えませんよね。。。
確かに、誰でも使えるプリンターが出来るだけであと数年はかかりそうです。
そこで、関係者の対応は
・5年も待つの・・・
・5年も準備できる!
に分かれると思います。
自分としては、来年は3Dプリンターも幻滅期に入ってくると思うので、
その間がライバルと差をつける最大のチャンスだと思っています!!
期待値の高い技術は、幻滅期に入ったときの落差は逆に大きいでしょう
2年後ぐらいには
「3Dプリンター? あ、あったねそんなの」
と言われている可能性は非常高いと思います。
しかし、自由に実物を成形できるこの技術は応用範囲がとても広く、
様々な産業やビジネスのチャンスがあり
個人的には、人類を大きく変えたインターネット級のモノだと思います。
つまり
幻滅期で諦めなかった人が
巨大な果実を掴む事が出来ると思いますよ〜