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気分は物理転送装置!!3Dスキャナー内蔵のプリンター「ZEUS」をレビューしてみた!!

強烈なタイトルですが、以前こちらでプレスリリースを書かせていただいた3Dスキャナー内蔵のプリンター「ZEUS」のお話です。こちらの実機をお借りできましたので検証していきたいと思います。

ZEUS本体

ZEUS本体

3Dプリンター関連情報は、今となっては多いですが、スキャナーとなると途端に情報が少なくなります。リーバースエンジニアリングと言われる分野なのですが、現在販売されている安価なスキャンーを試行錯誤しながらそれなりの精度を出すには、スキャニング時のテクニック、データの補正、という大きなハードルを超えないとならないのが現状です。

が!!このZEUSは凄いです!!
扱う感覚は、電子レンジが近いです。

中に入れてボタンを「pi!」と押す。後は待つだけ。。

ということで、徹底解剖をして行きたいと思います。

3Dスキャナーはどう??

冒頭でも書きました、一番気になるこの機能から書いて行きたいと思います。

このZEUSを語る上で外せない要素はPCレス!!なのです。
大事なのもう一度言いますよー

PCレス!!なのです!!

無論、このスキャナー機能もそうで、取り込んだデータを補正をして印刷可能なデータまで自動でやってくれます。
早速ですが、以前佐々木がメッシュミキサーで作ったこのうさぎモデルを人柱にして、スキャニングしたいと思います。

IMG_8529

これを中に入れて、スキャニングを開始!!

未来からやってきた道具のような演出

未来からやってきた道具のような演出

45度づつ回転して、8回にわけてスキャニングをしています。
この工程が終わるのに20分くらいでした。

さらに終わった後、データの補正工程に入るのですが、それは20分程度。この工程でかかる時間は、おそらく取り込んだデータの複雑さによって変わるかと思います。。

データを補修中

データを補修中

今回かかったトータル時間は40分でした。

そしてできあがた3Dデータをそのまま印刷してみると、、、、完成したのはこれだ!!

写真右(白)がスキャナー後印刷したサンプル

写真右(白)がスキャナー後印刷したサンプル

耳の部分が好きしだけ気になりますが、大きさも見た目も十分伝わる完成度です!!

ちなみに、青色のレーザーを使ってるので、いじわるして青い被写体を使って、さらにスキャン数を8→4回にして取り込んでみたのがこちらです。

耳のあたりが若干怪しいですが、それ以外はかなりの再現度

耳のあたりが若干怪しいですが、それ以外はかなりの再現度

なんだか余分なものが付いてますが、悪条件でもこれだけとれるので正直ビックリです。
ハンディースキャナーを使った方ならわかると思いますが、「ボタンを押すだけ」という手軽さがとってもありがたいですよね。

プリンターの性能

過去書かせていただいた、プリンター選手権のデータを印刷して比較してみます。

▼印刷条件

インフィル 15%
印刷素材 専用のPLA
積層ピッチ 0.15mm

 

【チェック1】準備時間

印刷する際のテーブルはガラスなので、付属のスティックのりを塗ります。
この作業自体は、あっという間に終わります。

付属していたスティックのり

付属していたスティックのり

それ以外のZ軸の調整、ならびにノズルの高さ調整等は、印刷開始時に毎回自動で行ってくれますので、基本的にのりを塗ってフタを閉めるだけです。

【グラフ1】印刷開始するまでの時間

【グラフ1】印刷開始するまでの時間

 

【チェック2】印刷時間

そして、印刷時間は驚きの43分!!
はやい!!

【グラフ2】印刷時間

【グラフ2】印刷時間

そして印刷物の見栄えも、かなり綺麗です。

IMG_8471

【チェック3】クリアランス

最後に、クリアランスですが、、、、

なんと、通りましたよー!!

10.2mmの穴に10mmのパイプが通りました!

10.2mmの穴に10mmのパイプが通りました!

ただ、最初5mmくらい通って支えたのですが、バリを取る感じで押し込んだら通りました!!
なのでパイプと本体のクリアランスは、ぴっちり収まっておりパイプを回すのはかなりキツイ程度です。

実寸値は以下になります

【グラフ3】穴10.2mmの実測値

【グラフ3】穴10.2mmの実測値

 

最後に

初めて3Dスキャナーを内臓しているプリンターを使ったのですが、正直な感想はタイトルに書いた通り「物理転送装置」を手に入れた気分でした。しかし単にスキャナーが内蔵しているだけでは無く、そんな気分にさせてくれた最大の要因は、「ZEUS」開発コンセプトにあると感じました。それは、、
手軽にできる!!
です。

起動時の画面

とてもシンプルな起動時の画面

起動画面も見ての通りシンプルで、使ってすぐに感じ取れるこのコンセプトは、3Dプリンターと言うより物体を複製する新しい道具のような感覚が芽生えてきます。さらにPCレスであることもこの感覚を後押ししているのではないでしょうか。
例えば、1台を離れた実家に置いて、自宅でスキャニングしたデータを、離れた実家に送って印刷する!!
まさに物理転送装置のような感覚!!
これもこのコンセプトがあればこそ、できる事ではないでしょうか!!

ただ、唯一欠点を感じるならば、印刷時の音が若干騒がしかったです。自宅とかで夜中に印刷するならば隔離したほうがいいかと思います。

そいうわけで、オールインワン3Dプリンター「ZEUS」はこちらから購入できます。
ご興味有る方は是非!!

「ZEUS」購入先

▼ 販売元
santec株式会社
(AIO Robotics社日本総代理店)

〒485-0802
愛知県小牧市大草年上坂5823

Tel. 0568-79-3536
Fax. 0568-79-1718

Email: zeus@santec.com

 

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