A4コピー用紙を使えるカラー3Dプリンターがリリース
噂されていた紙を使ったフルカラー3Dプリンターが、いよいよ日本でも8月1日にデビューします。
ジェー・ビー・エムより、アイルランド エムコア社のフルカラー3Dプリンター「Mcor IRIS」が発売されます。
「Mcor IRIS」は紙を積層する新しい方式の3Dプリンター。材料としてオフィスで使っているA4のコピー用紙を使うことができます。
そのため従来の3Dプリンターに比べて、ランニングコストが20分の1になるそうです。
さらに、紙に着色するので100万色の色彩再現が可能です。これは従来のフルカラープリンター、つまり石膏式のZ-Printerが39万色だったことを考えるとかなりの違いですね。
Z-Prinerは、出力してみると分かりますが、赤で出してもオレンジになってしまうぐらいでした。。。
↑こんな形でプリント 周りの紙を外すと右のように取り出せます。粉まみれの石膏式に比べると楽ですね。
さらに、サポート材や薬品による処理が必要なく、石膏式で粉が沢山でるため専用ルームが必要だったZ-Printerと比べて取り扱いが容易なことも特徴です。
紙が材料というと強度的に大丈夫かと思いますが、強力に圧縮しながら積層するため木材に近い強度を出すことができます。
デメリットとしては、積層スピードが他社製品と比べて決して早くはなく、スピードニーズには合わないこと。
さらに、解像度が0.1mmとZ-Printerと同じぐらいなので、詳細な加工には向かないことですね。
本体価格は588万円と、Z-Printerの同程度の性能の機種が1000万円近いことを考えると安くなっています。
↓プリントの様子がわかる動画です。