細胞を一列に並べる!超音波3Dバイオプリンティング
従来のバイオ3Dプリンターは、設計した組織で自然の配列を厳密に模倣させることが課題とされています。
米国ノースカロライナ州立大学の研究チームは、6軸のロボットアームを搭載した3Dバイオプリンターを使用する手法を開発しました。
この方法では、プリントベッドの内側に超音波チャンバーを設置。ベッド全体にわたって超音波を反射することによって、生細胞と相互作用することができる「ガイド超音波」を発生させることができます。
この超音波がガイドとして機能する事で、細胞を整列させることが可能となったそうです。
また超音波の周波数と振幅を制御し、細胞配列を正確に制御することができます。
概念実証実験では、このアプローチを使用して膝半月板の作成に成功しました。
ノースカロライナ州立大学の准教授で、研究リーダーのShirwaiker博士曰く、
「超音波を使った技術により、細胞が印刷されるときに、層ごとに細胞の配列を制御することができました。さらに実験を進め、靭帯や腱などの他の整形外科用組織を作ることも可能になります」