列車のレールを路線ごと3Dプリントする計画が発表!英国Amey
英国のインフラ企業Ameyは、3Dプリンターをレールの配備に使う計画を発表しました。
列車の乗客は、英国でも過去20年で倍増しており、人材の高齢化に伴い作業員の確保に苦慮しているそうです。
現在のレールの配備や更新など路線のメンテナンスは、古いものを新しいものに交換する方法です。そのため、非常にコストがかかり、準備には数ヶ月を要します。
また、配備中は路線を長期間閉じる場合もあります。
さらに、作業自体が路線の運行中に行われるため、作業員が危険にさらされるという問題もあります。
これらの課題に対して、Ameyが出したのがロボット工学と3Dプリンター技術の組み合わせです。
まずは、レールの交換から初めて、路線ごとの設置までを計画しているそうです。
ロボット企業ABBとの共同で展開される、このプロジェクトでは様々なメリットが期待されています。
まず、レールの更新作業をロボットが行うことで、作業員が事故にあうリスクがなくなります。
さらに、3Dプリンターを使うことで、作業効率が80%向上し材料廃棄物の40%が削減され、レールの60%以上が再生可能だそうです。
Ameyではこれらの効果により、56億円のコスト削減が見込めるそうです。
3Dプリンターとロボットの組み合わせは
インフラ産業にも大きな変革をもたらしそうですね。
出典:Amey 3D printing our railways