超大型なのに、行き届いた国産3Dプリンター「TITAN3(タイタン3)」が発売
国産3DプリンターメーカーのGenkeiから、大型3Dプリンター「TITAN3(タイタン3)」が発売されました。
「TITAN3(タイタン3)」は、プリント面積が300mm四方とかなり大型の3Dプリンターです。
完全ボックス型になっており、ABSなど曲がりやすい素材も安定して出力できそうです。
大型プリンターは大雑把な物が多い印象ですが、「TITAN3(タイタン3)」は細かい部分が行き届いたプリンターになっています。
ちなみに、発売記念キャンペーンとして10月末日までGENKEIのWEBサイトで432,000円(税込)で販売中です。11月1日より、453,600円(税込)での販売となります。
強化された精度と堅牢性
一般的な3Dプリンターに多い超小型モータードライバではなく、産業用モータードライバを高負荷の掛かる軸に採用。
本体構造もTAITAN1・2で採用されたアルミフレームに加え、各軸にズレを起こさないスチールフレームも併用し堅牢性を増しました。
ノズルの付け替え&増設が簡単な「ツールチェンジャーシステム」
3Dプリンターのノズルは、付け替えが難しい場合が多いですが、TITAN3はノズルの付け替えを簡単に行える「ツールチェンジャーシステム」を採用しています。
そのため、ノズルを追加して2射出モデルへのバージョンアップも簡単に行うことができます。
この方式により、ノズル径が異なるエクストルーダーを使った造型ができるほか、将来的には研磨加工やレーザー加工など、異なる用途のモジュールにも対応することで3Dプリント以外の利用にも応用可能です。
多くの素材に対応可能
3Dプリンターには様々な種類のフィラメントが発売されています。
「TAITAN3」はそれらの多くを使うことが可能です。
出力対応素材はPLA、ABS、PET、導電性PLA、PETG、PETT、Nylon、NinjaFlex、PolyFlex、FlexPLA、木材・竹・コルクフィラメント、金属フィラメント、TPU、HIPS、ポリカーボネート、石膏ライク、ワックスライク、Co-PolymerXT、形状記憶SMPポリマー、Polysmooth、蓄光樹脂、熱変色樹脂、カーボン、水溶性PVAなど、さまざまな素材での射出に対応しています。
日本語対応タッチパネルでの操作
基本的な操作や設定は、フロントのタッチパネルから行うことができます。
設定のたびに毎回パソコンをつなぐ必要がなく、プリンターとしての使い勝手が向上しています。
3DデータはSDカードでプリンターに移すことができるため、パソコンを介することなくタッチ操作でプリントを行うことができます。
使い勝手の良いスライサーソフト「Simplify3D」
TITAN3は、スライサーに「Simplify3D」日本語版を標準搭載。
「Simplify3D」は、使い勝手の良さとサポート材の剥がしやすさで定評のあるスライサーです。
3Dプリンターはスライサーの設定に苦労することが多いですが、「Simplify3D」なら、3Dプリンター入門者でも扱いやすくなっています。
TITAN3の仕様
■TITAN3 外寸
X(横幅)600mm(リールホルダー含み700mm)
Y(奥行き)600mm(背面電源プラグ有り)
Z(高さ)600mm(ケーブル含み900mm)
■プリントエリア
X(横幅)300mm
Y(奥行き)300mm(2射出時280mm)
Z(高さ)300mm
積層ピッチ(0.4mmノズル) 最大0.3mm 最小0.025mm(25ミクロン)
プリントスピード 標準60mm/s基準 (5mm/s ~ 100mm/s)
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