【建設3Dプリント】24時間・約100万円で、オシャレな家ができる。(ロシア)
3Dプリンターを使った建築は、中国などでも実用化が進められてきました。しかし、外観や内装などが3Dプリンター感が強く、まだまだ実験的だと思っていました。
ロシア企業の「Apis Cor」が開発した建築用3Dプリンターは、従来の家に非常に近い建物を印刷することに成功しています。
ご紹介する家が印刷されたのは、モスクワのStupinoです。
面積が38㎡の家は、約24時間で印刷されています。建築費用は約1万ドルだそうです。
1日に可能な建築面積は100㎡。従来このようなコテージを作ろうとすると2ヶ月程度は必要だったそうです。
いままでも3Dプリントの家はありましたが、部品を3Dプリントしてあとは現地で組み立てる方法でした。
「Apis Cor」の建設3Dプリンターは、コンクリートを混ぜるミキサー機能を内蔵し、その場で自動的に建物を組み上げていくそうです。
そのため、建物を組み上げていく人件費の削減ができます。
さらに、「Apis Cor」の建設3Dプリンターの特徴が、かなりユニークな建物を建てられることです。
通常の建築方法だと四角い建物が多くなりますが、3Dプリンターを使った方法だと形状の制限がなくなります。例えば、日本のような住宅密集地で、土地に合わせた建物を建てるのに使えるかもしれませんね。
「Apis Cor」の建築3Dプリンターは小型で持ち運びが容易です。
自動水平調整などのシステムも内蔵されているので、建築作業を始めるのに長い準備も不要だそうです。
内装をみると、3Dプリントされた家は、普通の家と区別がつかないぐらいですね。
こういうのが広まると、建築現場がどんどん無人になっていくかもしれないですね。
日本の自治体では、災害に備えて多数のテントを容易していると思いますが。1日でこのぐらいの家ができるのであえば、災害用の建築設備としても有用な技術だと思いました。