量産のための3Dプリンターが、HPから登場!本当にものづくりが変わりそう
インクジェットプリンターでは有名なヒューレットパッカード(HP)から、3Dプリンター「Jet Fusion」が発表されました。
従来の3Dプリンターは、プリントにすごく時間がかかり、表面の積層跡を消すのが一苦労です。
メイカーズラブでも3プリンターを使って製品の試作をしていますが、
そうとう頑張らないとできないのが現状。。
今回発表された「Jet Fusion」は、そんな3Dプリンターの問題点を一挙に解決する強力なコンセプトを持っています。
「Jet Fusion」は、3Dプリンターでの小ロット量産を視野にいれた製品です。
従来の3Dプリンターと比べ、プリントスピードが10倍になり、高精度、フルカラー化、マルチ素材を扱えるようになっています。
それを果たしているのが、独自技術のサーマルインクジェット方式です。
パウダー状の素材に定着剤と、カラー剤を吹き付け、熱を加えることで融合させます。
この方式だと、ボクセル単位(2Dのピクセルにあたるもの)でプリントができるため
3Dプリンターでも非常に細かいディティールの再現が可能です。
「Jet Fusion」は、価格帯が1000万円以上と産業用ですが、試作だけでなく小ロットの量産が可能な3Dプリンターです。
印刷機にオンディマンドが登場したときのように
ものづくりの生産方式が変わる可能性を感じますね。
「Jet Fusion」には3200と4200の2モデルがあります。
価格やスペックは以下の通りです。
・最大造形サイズ:406×305×406mm
・XY軸解像度:1200dpi
・プリントスピード(1時間あたり):3200→3500㎤ 4300→4500㎤
・積層ピッチ:3200→80~100μm 4200→70~120μm
・価格:3200→13万ドル
日本での販売は2017年後半が予定されています。
Jet Fusionのリリース