紙の電子ペーパーが開発に成功!【大阪大学】
なるべく薄い電子ペーパーの開発が最近進んでいますが、「紙そのものを電子ペーパーにする」研究が、大阪大学産業科学研究所より発表されました。
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大阪大学産業科学研究所の古賀特任助教らの研究グループは、樹木セルロースナノファイバーからなる新しい「透明な紙」とセルロースパルプ繊維からなる従来の「白い紙」を併用することで、電子ペーパーの一種であるエレクトロクロミック・ディスプレイの開発に成功。
ポイントは、透明な紙に導電性高分子、白い紙にイオン液体を複合化する技術を開発し、紙ベースの高透明性EC電極と高視認性白色電解質の作製に成功したことです。
これらを重ね合わせることで、全て紙ベースのフレキシブルECディスプレイを実現しました。
これにより、紙に手書きや印刷だけでなく電気で情報を表示することも可能になります。本研究成果はペーパーレス化に待ったをかけるものであり、デジタル社会における「紙」に新たな価値を生み出すことに繋がると期待されます。
これが商品化されると、紙を使った電子書籍など新しい分野の商品が出てきそうですね。
本研究成果は、米国科学誌「ACS Applied Materials & Interfaces」に掲載されています。
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