【Fusion360】10分で3D展示ブースを作る!
![3D展示ブース レンダリング](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-00-1024x570.png)
レンダリングしたブース bo-00
今回は、Fusion360を使って、展示会のブースデザインを3D化する方法を紹介します。
展示会のブースは、イラストレーターのような2Dデザインのソフトで行われることが大半です。
従来は、平面でデザインの検討し、そのままブースの建設を行っていました。
しかし、2次元だと実際に出来たブースとイメージが違うことがあります。
そこで平面のデザインデータを活用して、Fusion360で3Dブースにしていきます。
Fusion360を使えば、10分程度のわずかな時間で、3Dブースを作ることが出来ます。
![平面の展開図](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-02-1024x574.png)
平面の展開図 bo-02
![3D展示ブース](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-3-1024x645.png)
3D展示ブース レンダリング
ここで、3Dデータを作る流れを紹介します。まず、元になるシンプルなボックスを作ります。
次に、ボックスにイラストレーターで作ったDXFデータを貼り付けます。
最後に、DXFデータを押出して、立体ブースを完成させます。
![3D化の流れ](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-04-1024x619.png)
3D化の流れ bo-04
1.元になるボックスを作る
展示ブースの元になるシンプルな箱を作ります。箱を作るだけなので、イラストレーターの図面を参考にして、長方形のスケッチを描いて、これを「押出し」していきます。
そして、このボックスにスケッチを貼り付けていきます。
この「ボックスモデリング」の方法は、レーザーカッター用のモデルを作るなど
以外に応用範囲が広い方法です。
![元になるスケッチを描く](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-05-1024x646.png)
元になるスケッチを描く
![ボックスを作る](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-06-1024x702.png)
ボックスを作る
![ボックの完成](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-07-1024x539.png)
ボックの完成 bo-07
2.ボックスにイラストレーターデータを貼る
展示ブースは普通、イラストレーターでデザインされます。この展開図のデータを、先ほどのボックスに貼り付けます。
データを貼り付ける場合、イラストレーター形式のままでは貼り付けません。そこで、DXF形式に書き出します。SVG形式も使うことが出来ますが、寸法が正確に出るのがDXFです。
「挿入>DXFを挿入」を選び貼り付けると、図面の左上が原点に張り付きます。
図面の寸法は分かっているので、座標をづらしてボックにピッタリとつけることが出来ます。
正面の図面を貼り付けることが出来たら、あとは底面に貼り付けて完了です。
![イラストレーターのデータ](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-08-1024x586.png)
イラストレーターのデータ bo-08
![DXFを挿入](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-09-1024x662.png)
DXFを挿入 bo-09
![原点に張り付く](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-10-1024x539.png)
原点に張り付く bo-10
![寸法をずらす](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-11.png)
寸法をずらす bo-11
![ぴったり張り付く](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-12-1024x669.png)
ぴったり張り付く bo-12
![底面に貼り付ける](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-13.png)
底面に貼り付ける bo-13
3.展示ブースを立体にする
ボックスを非表示にして、展示ブースを立体化していきます。
まずは、外壁を押出します。あとは、この外壁を正面のスケッチを使って切り取ります。
しかし、スケッチは少し選びづらい形です。そこで、「ループ選択」を使います。縄状にピンポイントに選択することが出来ます。
![ボックスを非表示に](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-14-1024x610.png)
ボックスを非表示に bo-14
![外壁を押し出す](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-15-1024x673.png)
外壁を押し出す bo-15
![ループ選択](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-16-1024x702.png)
ループ選択でピンポイント bo-16
上手くスケッチが選択が出来たら、外壁の不要な部分を「押出し」で切り取っていきます。
外壁部分が出来たら、中央の壁を押出して作ります。
続いて床を貼ります。床面は厚さがなくても良いので、サーフェイス の「パッチ」を使います。
![外壁を切り取る](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-17.png)
外壁を切り取る bo-17
![外壁の完成](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-18-1024x688.png)
外壁の完成 bo-18
![中央の壁を作る](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-19-1024x710.png)
中央の壁を作る bo-19
![床を貼る](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-20-1024x680.png)
床を貼る bo-20
![パッチの床が完成](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-21-1024x609.png)
パッチの床が完成 bo-21
![ブースがほぼ出来た](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-22-1024x696.png)
ブースがほぼ出来た bo-22
最後にポールを「押出し」して、ブースの外装の完成です。
完成したブースに、照明器具をつけたり、パネルを貼ったり、色を塗ったりすると
かなりそれっぽくなりますね。
2Dのブースデザインが、3Dになることでかなりイメージが固めやすくなりそうです。
![ポールを押出した](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-23.png)
ポールを押出した bo-23
![展示ブースが完成](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-24.png)
展示ブースが完成 bo-24
![照明やパネルを設置](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2020/09/bo-25-1024x650.png)
照明やパネルを設置 bo-25
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![佐々木 康友](https://makerslove.com/wp-content/uploads/2013/03/sasaki_avatar-90x90.jpg)
メイカーズファクトリー 代表取締役
プロダクト&グラフィックデザイナー /WEBコンサルタント
株式会社メイカーズファクトリーCEO
広告グラフィックのデザインからWEBのマーケティング戦略立案、企業の商品開発のコンサルティングまで幅広い業務を経験。 MacBook Airじゃない方のMBAホルダー。