メイカーズのヒント?! 健康になるPCスタンドのアイデアはどう産まれた?
家電とインターネットが繋がるIoTブームにわくKickstarterですが、ローテクでもアイデア次第で良い製品が作れる事例をご紹介します。
EASELは、ノートPC用のスタンドです。
え、それだけ? 作れそう?
みたいなシンプルな商品ですが
EASELが面白いと思ったのは、開発者の問題意識がプロジェクトのキッカケになったことです。
KickstarterのPRページによると、開発者のMummertさんは仕事や自宅でノートPCを頻繁に使っていたところ、首や手首に痛みを感じるようになりました。
この問題を解決しようと、人間工学に基づいたPCスタンドを探したのですが
まったく魅力的な製品が見つからず困ったそうです。。。
そして、こんなにダメなものしか無いんだったら自分で作ろう
というコトでEASELのコンセプトに行き着きました。
それは、人間工学に基づいた設計で首や手首の痛みが緩和されること。さらに、コンパクトで持ち運びも楽なことを重視しました。
自分の問題を解決したいがスタートになるのは小規模メイカーズならではです。
そして、ここからがさらにメイカーズっぽい展開となります。
まず、最初のプロトタイプをつくり、知り合いに改善点を聞いたそうです。
そして、友人たちにプロトタイプを見せたところ、
数ヶ月のうちに10件以上の注文をうけるようになります。
身近な人たちに意見を聞いて、プロトタイプを洗練させていく所がポイントです。
自分がよくやっているWEBサービスの企画でもそうですが、自分で作れるとどうしてもプロダクトアウトになりがちです。
しかし、可能な限りユーザーへのインタビューを行い
「誰」の「どんな問題」を「どう解決する」かを明確にしていくプロセスが大事です。
この段階でユーザーのシーズ(本源的な問題意識)も見えてきます。
Mummertさんは、プロトタイプに次々注文が来るのをみて、これは売れるレベルの商品になったと判断し、Kickstarterへの出展を決めたそうです。
Kickstarterへの出展後は目標金額だいぶ上回る300万円以上(約30,000ドル)の調達に成功しています。