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3Dプリントした透明頭蓋骨で、マウスの脳を観察!

ミネソタ大学の科学チームは、マウスの脳の内部の動きを リアルタイムで観察するために、3Dプリントの透明な頭蓋骨を製作しました。

研究チームは、30週間にわたりインプラントを通してマウスの脳をリアルタイムに観察しました。

ミネソタ大学のティモシー・エブナー教授曰く、 「これらは人間では不可能な研究ですが、脳の損傷や病気を経験している人たちのために、脳がどのように機能するかを理解する上で非常に重要な研究です。」

30週間にわたってインプラントを通してマウスの脳を見る  出典:ミネソタ大学

30週間にわたってインプラントを通してマウスの脳を見る  出典:ミネソタ大学

透明な頭蓋骨フレームを作成するために、まずマウスの頭蓋骨を3Dスキャンし、このデータをCADソフトにインポートしてフレームを作成しました。
このフレームは、アクリル素材でプリントされて、表面上に透明なポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを取り付けて窓を形成しました。

フレームには、実験中にマウスの頭を静止させるカスタムデザインのチタン製ヘッドプレートを固定するためのネジ穴も含まれています。

PETは、優れた光学特性を持ち生体適合性があるため透明部品に選ばれました。これはマウスの体がインプラントを拒絶する可能性が低いことを意味します。

スキャンから最終アセンブリまでのインプラント作成の4つの段階。(ミネソタ大学)

スキャンから最終アセンブリまでのインプラント作成の4つの段階。(ミネソタ大学)

「この新しい装置によって、特定のニューロンをズームインしながら、最小レベルで脳の活動を調べることができます。その間に、脳表面の大部分の全体像を見ることができます」と、Suhasa Kodandaramaiah博士は言います。

この研究は、アルツハイマー病やパーキンソン病のような人間の脳の状態に関する新しい知見を提供するキッカケになるかもしれません。
マウスは、類似の遺伝学、解剖学、生理学、および行動を人間と共有しているので、良い研究対象だそうです。

本研究は、ネイチャーオンラインで掲載されています。

 

 

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