低価格CNCの限界を超える!鏡面仕上げ切削「Abdi」登場
卓上型のCNCが増えてきましたが、産業用に比べて剛性が不足していることから、金属の鏡面切削は難しいと言われています。
キックスターターに登場した「Abdi」は、3軸加工のCNC加工機です。
従来の卓上型の常識を超える剛性をもち、まるで研磨したようなレベルの鏡面切削が可能だそうです。
「Abdi」精密鋳造のエポキシフレームを使用しています。これは、一般的な鋳鉄よりも5倍以上、切削時の振動を抑えることができます。
3軸の移動部分はアンチバックラッシュボールねじを使用し、XY軸の最大送り速度は330cm/分、Z軸228cm/分、最高回転数24000rpmを実現しています。
加工できる素材は、木材や樹脂、真ちゅうやアルミニウムなどの軽金属にくわえて、ナイフなどに使われる硬質金属A2鋼も加工可能だそうです。
「Abdi」は、DMC3とDMC3 Plusの2種類です。
DMC3は約32万円で、加工エリアは184×184×204mm、本体のサイズは394×571×814mm、重量は約100kgです。
大型版のDMC3 Plusは37万円、加工エリアは311×184×203mm、本体のサイズは553×573×812mm、重量は約117kgです。
本格的な加工を実現するためか、かなり重量がありますね。
切削用のツールパスを作る3DCAMは、Fusion360が勧められています。こういう低価格で本格的な機材の登場はFusion360のCAMの影響も大きいですね。
また、「Abdi」は拡張性もあるようで、5軸加工ユニット、オートツールチェンジャー(刃物の自動交換)などいくつかのアドオンが計画されているそうです。
<計画中のアドオン>
・同時5軸加工用 ロータリーテーブル
・オートツールチェンジャー
・クーラントシステム
・3Dタッチプローブ
・チップ管理システム
「Abdi」は重量のせいか、米国内のみの配送ですが、、、
商品化されると面白そうな機材ですね。