業界革命が起こる?! 生豆からコーヒーを入れるスーパーマシン
いまKickstarterで、かなりの人気が集まっているコーヒーメーカーのプロジェクト。
World’s first roast-grind-brew coffee machine
スタート間もない状況で目標額の倍の30万ドル以上(3000万円)が集まっています。
価格もそれほど高くはなく、250ドル(2万5000円)で購入可能です。
このマシンの革命的なところは、緑の生豆をロースとして、粉にしてコーヒーを入れるという部分です。
これはコーヒーのビジネス自体を変える可能性を秘めていると思いました。
農家の収入は、スタバの2000分の1
コーヒーは1日に20億杯が飲まれる石油に次ぐ市場規模をもつ巨大産業です。
しかし、豆の農家が収穫し、組合が収集、商社の倉庫に入り、メーカーに輸出されロースト後に、パッケージングされる消費者の口に入るまでのプロセスが長い商品です。
この期間は6ヶ月と非常に長く、中間業者を通る間に、さまざまなコストが発生しています。
そなると、生産国の多くを閉める発展途上国の農家が手にする金額はわずかです。
たとえば、アフリカ最大のコーヒー生産国エチオピアでは、輸出収入の67%を占め1500万人の生活を支えています。しかし、コーヒー農家の生活は大変貧しいのが現状です。
2006年に公開されたドキュメンタリー映画「おいしいコーヒーの真実」によると。
エチオピアの農家がコーヒーを1キロ20円で売るのに対して、スタバのようなコーヒーショップでは1キロ4万円で販売されます。
生産原価は2000分の1に押さえられているという訳けです。
生豆からコーヒーが直接作れるようになると、このような業界構造がかわる可能性がありますね。