低価格プリンターの弱点を克服した。日本で買える3Dプリンター「Np-Mendel」
最近、韓国製の3Dプリンター「Np-Mendel」が、日本の代理店から日本語で注文出来るようになりました。
サポートサイトも充実した内容を日本語で見る事が出来るので、ご紹介します。
スペック:後発の利を活かしたコストパフォーマンス
オープンソースのRep Rapを使い韓国で開発された3Dプリンターですが、後発だけあって解像度やプリント面積などの基本性能が高く、コストパフォーマンスの良い製品となっています。
価格:159,000円
解像度:0.1-0.31mm
方式:熱溶解積層法
面積:18×18×16cm
特徴:克服している3Dプリンターの弱点
さらに、既存の3Dプリンターを研究することで、低価格3Dプリンターの弱点を克服しているようですね。
1.高密度で強い造形物が作れる。
以前書いた「【基礎知識】低価格3Dプリンターの出来ない事」でも問題にしましたが、熱溶解積層法の3Dプリンターは、作ったコーヒーカップから液体が漏れてしまうような問題がありました。
プラスティックを熱で溶かしながら積層しながら造形をするため、素材同士がくっつかないで、すかすかな状態になりやすいのです。
「Np-Mendel」では熱コントロールを巧みに行う事で、この弱点を改善しています。
2.フィラメント詰まりが起こりづらい。
3Dプリンターを使っていると、かなり頻度で起こるフィラメント詰まり。
金属押出機が樹脂を押し出すときに起こる問題です。「Np-Mendel」は、エンジニアリングプラスティクを使った押出機を採用。これにより、フィラメント詰まりがほとんど起こらないそうです。
3.家庭用3Dプリンターとしては、熱収縮がかなり少ない。
3Dプリンターで出力したABSなどの樹脂は造形物は、かなりの熱収縮がおこります。一体造形だとさほど問題になりませんが、パーツを組み合わせる場合は、はまらなくなってしまいます。
「Np-Mendel」は家庭用プリターとしては熱収縮を最小レベルに押さえることができます。
4.家庭における静音性。
家庭用の3Dプリンターを使うとわかりますが、かなり大きな音がします。「Np-Mendel」は、高価なLMガイドシステムを利用しているため、非常に作業音が静かです。
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