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【アクリル】カット編  レーザーカッターバトル

アイキャチ_20180118_03
前回の「アクリル(彫刻編)」では、素材の種類「キャスト、押出し」によって結果が大きく変わりました。正直ここまで違うとは思わなかったのですが、もしかしたらカットでもかなりの違いがあるのでは??と思うようになりましたので、今回のカットは「何ミリまで切れるか??」と、更に「細かいカット」も行い、違いを検証してみたいと思います。

それでは、かなり盛りだくさんですが行ってみましょう!!

細かいカット検証

カット素材

カット素材

まずは、前回同様「押出し、キャスト」での違いを見ていきます。その為、用意しました加工画像は、レーザーカッターには相当厳しい細かさとなっております。
特にシマウマ模様は、狭い所で0.4mmくらいの幅しか無く、そもそもレーザーカッターで切れるのか???と言うほどの細かさです。

カット時は、購入時に表面に貼ってある保護シートを貼ったままで、厚さは「2mm」を使用してます。

 
それは結果を見てきましょう!!

全体の比較

・HAJIME CL1

HAJIME-CL1

HAJIME-CL1

パット見「キャスト」は完璧な感じに見えます。しかしながら、詳細を見ると幾つか問題箇所がありますので、以降のクローズアップにて確認して見たいと思います。

・LS100

LS100

LS100

目立つところでは、黄ばんでる箇所が見えるかと思います。これはこの何かといいますと発火して少し焦げている場所です。
これはロウソクで火がつく現象と同じような事が起きています。密度の高いエリアは、レーザー光が集中し加熱され気化します。そこに表面に貼ってある「保護シート」がロウソクの芯と同じ役割を果たし発火します。但し、発火自体は一瞬で加工を止めるほどでは無いですが、溶けたことにより表面に焦げが出来たり、気泡ができたり、はたまた本来抜かなければならない箇所も溶けてくっついてしまいます。
素材的に熱に弱い「押出し」素材では、場所は違うなれど両機種とも同じ現象が見られました。

 

前足の比較

・HAJIME CL1

【HAJIME-CL1}前足付近の拡大

【HAJIME-CL1}前足付近の拡大

穴の中に少々カスが残ってますが、これはものすごく小さく(幅は最小で0.4mmくらい)、むしろここまで綺麗に加工できてるのに驚きました。どれくらい綺麗であるかは、下の「LS100」の画像を見て下さい。

・LS100

【LS100】前足付近の拡大

【LS100】前足付近の拡大

「押出し」では、太もも部分がどろどろに溶けているような感じです。「キャスト」でも若干ですが、焦げてる箇所が見えるかと思います。

 

頭の比較

・HAJIME CL1

【HAJIME-CL1】頭の拡大

【HAJIME-CL1】頭の拡大

「押出し」では、首周りの箇所が残ってますが、これは溶けてくっついてしまったためです。「キャスト」ではこの部分は細すぎて全部抜け落ちました。細かい作業が得意な「HAJIME CL1」ですが、この機種でもこの部分は綺麗に抜けませんでした。

・LS100

【LS100】頭の拡大

【LS100】頭の拡大

足回り同様「発火現象」が多く見られ、焦げている箇所が目立ちますが、鼻先あたりが唯一原画に近い感じで残ってます。

 

文字の比較

最後に、文字の一部を超拡大してみます。これにより両機種の違いと、素材の違いが見受けられるかと思います。

・HAJIME CL1

【HAJIME-CL1】文字の拡大

【HAJIME-CL1】文字の拡大

「押出し」では、素材がくっつき、さらに溶けたアクリルが保護シートすらも取り込みコレすら取れなくなってます。しかし「キャスト」のエッジは非常に綺麗で、やはりこちらの素材のほうが有利であることが伺えます。

・LS100

【LS100】文字の拡大

【LS100】文字の拡大

「押出し」では、エッジ部分に気泡が見えます。この機種の素材表面はやたらとパワーが強く、下記している「カット編」でも良く現れています。「キャスト」ではエッジが丸まってるため、輪郭がぼんやりしてます。

 

カット断面編

お待たせしました!!何ミリか切れるか対決です!!
厚さは「2,3,4,5,6,8,10mm」更に、「押出し、キャスト」で大量にカットしました!!

いきなり結果発表!!

切ったやつ全員集合!!

切ったやつ全員集合!!

はい!結論はシンプルで、両機種とも10mmまで切れました!!

断面も、MDFカット編と同じような傾向で、
LS100 ・・・ カット上面はフィレットが入り、下面の方が広い台形状
HAJIME CL1 ・・・ カット上面はほぼ垂直」という感じ
っと言う結果です。

ただ、、以下で紹介する厚さは、不思議な現象がありましたので、今回ダイジェストで見て行きたいと思います。

 

・3mm

アクリル3mm

アクリル3mm


2〜4mmまでの厚さは、ほぼこれと同じ傾向です。「キャスト」は熱に強くレーザーカッター特有の「波長による振幅溝」が見えます。
一方「押出し」は軽く溶けるので、溝が薄くなっています。

・5mm

アクリル5mm

アクリル5mm


この厚さから発火現象があったため、「キャスト」の上部がギザギザになりました。特に「LS100」ではその現象が良く確認できるかと思います。
その為「押出し」では常に発火するため、上面の保護シートを剥がしてカットしました。
ですので、これ以上の厚さからは「保護シート」を剥がしてからカットしています。

・10mm

アクリル10mm HAJIME CL1

アクリル10mm
HAJIME CL1

アクリル10mm LS100

アクリル10mm
LS100


ここで「HAJIME CL1」に面白い傾向が出ました。どうしてこうなるかわからないのですが、加工下部2mmくらいの所が極端に凹んでいます。
「LS100」の「押出し」では上部に「ノコギリ状の溝」ができています。中央部分を少々凹んでおり、両機種とも切れるには切れたんですが、少々難あり!!と言う感じです。

 

まとめ

この検証を行うまで「保護シートは貼り付けたまま加工したほうが良い!!」と思ってましたが、特定の条件では「発火」するので剥がしたほうが良いでしょう。条件は機種ごとに違いますが、ヘッド速度が遅くなると発火の可能性は上がっていきます。今回の実験中では厚さが「4mm」あたりから時々発火することがありましたので、できればカット時は剥がしたほうが良いかと思います。

全体的な傾向から、今回も「HAJIME CL1」に軍配があり!!という感じです。なによりもカット表面のエッジは綺麗ですし、かなり細かいところまでくっつくこと無く抜けます。ですので、細かい模様をカットしたいなら「HAJIME CL1」をオススメします。

ただ、今回テストしました「細かいカット」も「断面写真」も共に荒が目立つようにしています。実際に普通の照明下で見ると、ここまで気になる感じではないので、ご了承下さい。。。

 

おわりに

今回の「細かい彫刻」をテストする際、色んなタイプを試し切りしてたのですが、「HAJIME CL1」で面白い傾向を発見しました。
それは「必ず外枠が最後にカットされる」という事です。

今回の素材「アクリル」では、「ハニカムテーブル」の反射にて、裏側が保護シートがあっても汚くなることが多く、剣山みたいな針の上に置いて加工する方が多いのです。しかしこの方法は、支え位置をうまく調整して、さらに加工順番(カットのみ)を慎重に行わないと素材が加工途中で落ちてしまい、なかなか難易度が高いので一般的ではありません。
しかし「HAJIME CL1」では、最後に外枠がカットされるため、そういった心配がありません!!

偶然なのか、意図的に対応しているか気なったので、メーカーに聞いてみた所

「たまにうまくいかない時がありますが、意図的にそうしています!!」

との事、、、恐るべし、、「HAJIME CL1」。。

つづく

■製造メーカー

【 Oh-Laser 】
機種名:HAJIME CL1
〒350-0021 埼玉県川越市大中居94-2
TEL:049-265-6046
FAX:050-3730-4692

【 グラボテック株式会社 】
機種名:LS100
〒663-8202 兵庫県西宮市高畑町1-25
TEL:0798-63-6281
FAX:0798-63-6280

 

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