ゼロックスが液体金属3DプリンターのVader Systemsを買収
プリンター大手のゼロックスが、ニューヨークで開催されたInvestor’s Day 2019のカンファレンスで、金属3DプリントベンチャーのVader Systemsの買収を発表しました。
Vader Systemsはマグネットジェットという、液体金属を使ったインクジェットの特許を持っている企業です。
マグネットジェットとは、アルミなどのワイヤーを1200度のセラミックチャンバーで溶解。液体金属を吹き付けて造形する、金属3Dプリンターです。
金属3Dプリンターは、精度やスピードを考えると、試作か治具を作る道具に留まっています。製造業で、最終製品を作るための精度やスピードを実現するのはインクジェット技術だと言われています。
買収を発表したぜロックでは、このように述べています。
「製造業の顧客は3Dプリンティングを使用したいのですが、現在提供されている製品はプロトタイピング市場にのみ役立ち、幅広い製造業には役立ちません」
「ゼロックスが開発、取得、提携したプリントソフトおよび材料技術は、部品製造を可能にする生産性、材料範囲、コストおよび設計ツールとして期待しています」。
3Dプリンターは特許の塊で、次のブレイクスルーと見られているのがインクジェット技術です。
今後もパテントを巡ってのM&Aが盛んになりそうですね。