Fusion360で人間の体をラクラク作ろう!「手足編」
Fusion360のスカルプトで人体のモデリング方法をご紹介。
前回は人体の胴体の部分を作りましたが、今回は「手足」の作り方を取り上げます。
ちなみに、元々は胴体も手足も一緒に掲載しようと思っていましたが、Fusionユーザーの「脱ミトン」のツイートをきっかけに手足だけ作る記事を別にすることにしました。
よし!がんばります「脱・ミトン」! pic.twitter.com/ko7CNHh0bQ
— teamHALU (@atare1million1) 2019年2月25日
特に手は構造が多少は分からないと、三面図があっても作れないんですよ。
そこで、以前デッサンの練習でお世話になったサイト「人を描くって楽しいね」を紹介します。
かなり歴史のあるサイトですが、優しいデッサンで人間の手の構造が分かるようになっています。
がっちりデッサンの練習しなくてもいいですが、短時間でもいいので
手書きで構造を書いてみるのがオススメです。
まずは、手のモデリングをして行きます。手は最初親指以外を作るので、直方体を4分割した物をプリミティブ(原型)として使用します。
あとは、関節の数に合わせて、指の形状を生やして行きます。
あとは3面図に合わせてある程度形を調整したり、指の長さにも差をつけて行きます。
4本指までは割と簡単ですが、手のモデルが苦手な人は親指が難関です。
まず親指の元として、人差し指をコピーします。コピーした指を斜めに移動して、親指の位置に持って行きます。親指の原型ができたので、あとは他の指と繋ぎます。
これで、親指の形ができました。ブロック表示だとわかりづらいので、表示をスムーズにすると手の形が確認できます。
手の形が完成
次に難しいのは腕と手の連結です。
手は、どうしても面の数が増えがちですが、それに合わせて腕の面を増やすと
モデルが硬くなってしまいます。
そこで、手の甲の頂点を溶接して、面の数を腕と揃えます。面の数が揃った状態で腕と手をつなぐと、かなりスムーズに繋がります。(下の画像で手首の部分に注目ください。)
Fusion360のスカルプトは、「面の数が少ないとスムーズになる」という特性があるので
このテクニックはなかなか使えると思います。
これで、腕と手のモデルは完成しました。スムーズに表示すると、なかなか良い感じです。
あとは、足を作って行きます。足は手に似てますが、もう少し簡単です。
まずは、足のベースとなる形状を直方体で作ります。そして、足の甲のエッジをあらかじめ溶接しておきます。
あとは、足の形を整えながら、足の指を作ります。
足の指は手よりも簡単ですが、親指が少し上に向かせるのがポイントですかね。
足の形ができたら、足首と連結して全体が完成しました。
これで、人間のボディが完成しました。あとは、足の形を少し整えて行きます。
Fusion360のスカルプトの基本操作ができれば、そんなに難しくないモデリングなので
ぜひ挑戦してみてください。
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メイカーズファクトリー 代表取締役
プロダクト&グラフィックデザイナー /WEBコンサルタント
株式会社メイカーズファクトリーCEO
広告グラフィックのデザインからWEBのマーケティング戦略立案、企業の商品開発のコンサルティングまで幅広い業務を経験。 MacBook Airじゃない方のMBAホルダー。