100%木材の3Dプリンター素材で、再生可能なプリントが可能に
スウェーデンのチャルマース工科大学の研究者たちは、3Dプリント可能な100%木材由来のインクを開発しました。
これは、衣類、包装、家具などを自然由来で再生産可能な素材で生産できる可能性を広げる研究です。
研究チームのPaul Gatenholm教授曰く「新素材開発は製造技術の飛躍的進歩です。それは私たちが自然の限界を超えて、持続可能な自然由来製品を生み出すことを可能にします。
これは、現在素材を輸送している製品が、はるかに短時間で3Dプリントできるようになることを意味します。これにより、3Dプリンターで使用されている金属やプラスチックを、再生可能な代替品に置き換えることができます。」
研究チームは、まず木材パルプから生成されたナノセルロースゲルを開発しました。
そして、木材の遺伝コードから、植物の超微細構造をデジタル化しました。これにより、天然木のような通気性のある、低密度のハニカム構造がデザインされました。
これらの素材を、セルロースを押し出すためのプリンタヘッドを搭載した、3Dバイオプリンターで出力しました。
Gatenholm教授は述べています。
「この基本的なテストは、3Dプリント木材から、生物にやさしい衣服、包装材、家具、および住宅を製造する可能性を実証しています。
現在の産業は、プラスチックとCO2を発生させる輸送に大きく依存しています。たとえば、素材を運ばなくても現地で3Dプリントを開始できると想像してみてください。
これにより、資源や有害な排出物に関して大幅な節約が可能になります」
この技術は、欧州宇宙機関のワークショップで発表され、フロリダテックとNASAのプロジェクトに組み込まれました。
Gatenholm教授はこう付け加えた。
「植物の原料は素晴らしく再生可能なので、より長い宇宙旅行の間に、月または火星で原料を生産することができます。」
この研究はMaterialstodayに掲載されました。
Fusion360や3DCADを
より本格的に学びたい方はこちらへ!
【Fusion360初級】モノづくりのための3DCAD入門
初めての人でも学びやすい3DCAD・Fusion360を使い、モノづくりのための3D技術を学びます。
本講座は、ソフトの習得に重点が置かれる一般的な3DCADセミナーとは異なり、実際の製品に近い3Dモデルをテーマにしています。
- 初めての人でも学びやすいFusion360(3DCAD)
- 「モノづくり」を始めるため、実際の製品をテーマ学習
- 部品同士を組み合わせ、「可動するモノ」を設計する




動画で学ぶ!Fusion360で自在に形状を作る方法論
Fusion360の基本操作をある程度できる方を対象に
モデリングの方法論やノウハウを身につけて、自在にモデリングができるスキルを
動画で学べるオンラインスクールです。
- Fusion360の基本操作ができる方が対象
- 本のお手本やチュートリアルに頼らず自在にモデリングできる
- 動画を使って、いつでもどこでも学ぶことができる
