NASAの地球外での3Dプリント住居建設コンテスト
先日、NASAの地球外での3Dプリント住宅建設コンテスト「3D Printed Habitats Challenge」が開催されました。
このコンテストでは、3Dプリンターによる火星や月での住宅建設がテーマです。
そのため、できるだけ人手を介さずに動作し、火星や月面で見つかった材料やリサイクル可能物を使用し、厳格な構造テストに合格した自律型プリンタが必要となります。優勝の賞金は約5000万円とかなり高額でした。
参加した60チームの中で、優勝したのが設計会社のAI SpaceFactoryです。
AI SpaceFactoryは、MARSHA(火星住居用)と呼ばれる高さ4.5mmの卵形構造を構築するために、玄武岩から作られた再生利用可能な複合材料と植物由来のバイオプラスチックを使用しました。
材料は、ヘッドから押し出される前に180度に加熱されて、約5分で固まります。建築期間は約30日だったそうです。
コンテストでは、完成した住居の構造テストが行われました。そこで、AI SpaceFactoryのMARSHAは、ショベルカー による20トン以上の圧縮試験に耐えることができました。
AI SpaceFactoryのCEO兼創設者であるDavid Malott氏は、次のように述べています。
「私たちは宇宙用にこれらの技術を開発しましたが、地球上の構築方法を変える可能性があります。現在使われている再生不可能な大量のコンクリートからの脱却です」。
「このタイプの最初の建物であるTERAは、今月Indiegogoで発表予定です。火星での持続可能な生活がどのようなものかを体験したい人なら、誰でも利用できるようになるでしょう。それは、この惑星上で再生可能な建設技術として必要な研究です。」