木彫り調を表現! 新タイプの木質3Dプリントのための「木粉PPフィラメント」

木粉PPフィラメント
バイオ由来の3Dプリンター用フィラメントを製造するNature3Dより、新タイプの木質フィラメントが発売されました。
木粉PPフィラメント W418の詳細はこちらへ
「木粉PPフィラメント W418」は、52%の木粉が配合された新しいタイプの木質フィラメントです。
従来も木質系のフィラメントはありましたが、ケミカルな素材であくまで木質っぽいものでした。「木粉PPフィラメント W418」は、木粉を多く使うことで、より「木」に近い素材となっているそうです。
そのため、3Dプリントの積層痕が木彫り調になり、温かみのある手触りの造形品を作ることができます。また、造形品には木の香りがあるため、香り付きの造形品としてお使うことが可能となっています。

木質フィラメントで、木彫が表現できる

木質フィラメントで、木彫が表現できる
しかし、「木」に近づけると、ノズルつまりなどのトラブルが多くなりそうです。
そこで、「木粉PPフィラメント W418」はポリプロピレンをベースに使うことで、流動性を高めてノズル詰まりが克服されています。
さらに、木粉充填による収縮低減により造形時の反りが小さくなっている他、低温でも流動するよう改質したため、木粉熱分解によるこげつき、ヤニ汚れ、アウトガスなどが発生しにくくなっています。
ホットエンド温度を下げ目にする必要がありますが、その他はPLAに近い条件で一般的な3Dプリンタでの造形が可能とのことです。

W418着色品 左から黒、ナチュラル、赤
利用条件は、フィラメント径は1.75mm、ホットエンド140-180度、ベットが0-50度と一般的な3Dプリンターで使用することが可能です。
カラーは、黒、赤、ナチュラルの3種類。価格は、180gで1780円です。
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