Fusion360中級モデリングで、もこもこの指輪作り
Fusion360で中級レベルのモデルを作る方法を紹介します。
今回はモコモコのレリーフの指輪作りです。
この指輪を作るには、かなり色々な機能を駆使する必要があるので割と難しいと思います。
また、Fusion360のモデリング機能をしっかり理解している必要がありますよ。
モコモコのレリーフを作る
まず、指輪の元になる形を作ります。スケッチは簡単な2重の円を描くだけです。
円を書いたら「押し出し」で、シンプルなリングのモデルを作ります。
さらに、ポイントになるのが、リングの内側の円周を測ることです。「計測」コマンドを使って、円の内側をクリックします。
円に正接するスケッチを書きます。そのために、「接平面」作業面を作ります。
そして、作った作業面にスケッチを描きます。スケッチの「2点指定の長方形」で長方形を描きます。長方形の横幅は、先に測った円周の数値です。
さらに、長方形の中に、モコモコの元になるスケッチを「スプライン」で描いています。
「スプライン」で、アルファベットの「f」を2つ重ねるような感じですね。
スケッチがかけたら、「矩形状パターン」で増やして見ます。「距離」は先ほど測った円周を使います。どのくらい増やしたら、レリーフがちょうどよく重なるかがポイントです。
ここでは、実際にパターンは適用せずに、適切なコピー数を「26個」だと確認しました。
ここからは、立体的にモコモコのレリーフ用のスケッチを描きます。リングの正面に「楕円」にスケッチを描きます。楕円を描く場所は適当で大丈夫です。
そして、f字のスケッチに「一致」の拘束で一致させます。
続いて、スケッチを「3Dスケッチ」の状態にしていきます。「移動」コマンドで、楕円の点にスプラインの点を「一致」されます。
一致ができた後は、視点を真横に向けて「移動」コマンドで場所を調整します。
視点を切り替えながら、場所を調整してスケッチが完成です。
スケッチが完成したら「ロフト」で、モコモコの形状を作ります。
プロファイルは、f字の両端の点と真ん中の楕円の3つです。
さらに、モデルの形をコントロールする上でポイントになるのが「レール」です。
ロフトのオプションの「レール」を使うと、綺麗な曲面の形状になります。
モコモコレリーフが1つできたら、下方向に少し「押し出し」して厚みをつけます。
レリーフをシートメタル機能で曲げる
レリーフのモデルは、平面の状態で作られています。リングに乗せる為には、レリーフを曲げる必要があります。
ここで力を発揮するのが「シートメタル機能」の「展開」です。
まず、シートメタルを作る準備として、リングと同じ形状の円弧と、接線になる直線を描きます。
方法は色々ありますが「プロジェクト」で、リングのスケッチを生成して、それに「線分」で直線を描きたしました。
ここから、「シートメタル」モードに切り替えます。
描けた線を「フランジ」で押し出して、曲げるための形状を作ります。
そして「展開」機能を使って、曲面を水平に伸ばします。
この伸びた板にレリーフを「結合」します。結合できた段階で、モコモコのレリーフもシートメタルデータと化しています。
シートメタルデータになると、展開したモデルを「再度折り曲げ」で曲げることができます。
ここからは仕上げ段階です。
シートメタルのデータは、曲げるためだけのものなので「押し出し」の「切り取り」で削減します。
リングのモデルを再び点灯させて、リングの形に「円形状パターン」で増やします。
増やす数は、冒頭にf字のスケッチを増やした数の26個です。
最後に「結合」でモデルを合体して、モコモコレリーフの指輪が完成しました。
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メイカーズファクトリー 代表取締役
プロダクト&グラフィックデザイナー /WEBコンサルタント
株式会社メイカーズファクトリーCEO
広告グラフィックのデザインからWEBのマーケティング戦略立案、企業の商品開発のコンサルティングまで幅広い業務を経験。 MacBook Airじゃない方のMBAホルダー。