Fusion360で車をモデリングする入門(3)
Fusion360によるカーモデリング3回目は、ドアや窓などの質感を完成させて車を仕上げていきます。ここで主に使うのは、面を使ったサーフェイスのモデリング機能です。
まずは、モードをサーフェイスに切り替えて、面を使ったモデリングをしていきます。
ボディのモデリングに使っていた画像を表示させます。最初に描くのはドアや窓枠のスケッチです。
サイドの窓は普通に下絵をなぞれば良いですが、フロントの窓は後から切り取るイメージでオープンなスケッチを描きます。
続いて、フロント窓を分割していきます。
ボディが中身が使ったソリッドだとボディに質感をつけるのは難しい場合もあります。
この車のボディはサーフェイスで出来ているのがポイントです。
サーフェイスの面を「面を分割」で割っていきます。最初は、フロントのドアを先に描いたスケッチで分割します。
次は、窓枠やドア枠を分割していきます。分割したあとは面を「プレスプル」で押して段差をつけていきます。この、面にプレスプルを適用するのは以前は出来ずにサーフェイス機能の強化でできるようになりました。
モデリングの内容としては、最初にドア枠を「プレスプル」で引っ込めます。続いて、窓枠を選んでこちらもプレスプルをするだけです。
これで、フロントとサイドの窓とドアの質感が出来ました。
さらに、背面部分の窓枠や通気口を作ります。
これも今までとやり方自体は同じです。背面の画像を、スケッチでトレースするだけです。
トレースしたあとは、排気口は「押し出し」で切り取ります。窓枠は「ボディを分割」で面を割って、「プレスプル」で段差をつけていきます。
続けて、フロントとバックのライトを作ります。このプロセスは意外に難しいですね。3Dスケッチを上手く使う必要があります。
最初にライトの元になる円のスケッチを描きます。そして、「押し出し」でフロントとバックのライトを円型に切り取ります。
続けて、切り取られた円に3Dスケッチで「スプライン」を描いて、モデリング用のレールにします。「ロフト」でライトの形状を作ったら、あとは「パイプ」で縁取りをすると、ライトっぽい形状が出来ます。
あとは、バンパーを作って完成です。バンパーの元になるスケッチを「3点指定の円弧」描きます。このスケッチは「ロフト」で使うので、3段階にコピーします。
バンパーの形状は、サーフェイスの「ロフト」で作ります。面が出来たあとは「厚み」でソリッドボディにしておきます。
これで、車のボディの完成です。最後にレンダリングで適当に質感をつけるとなかなか良い感じですね。ライトに光の素材を適用すると、なかなか迫力もあります。
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メイカーズファクトリー 代表取締役
プロダクト&グラフィックデザイナー /WEBコンサルタント
株式会社メイカーズファクトリーCEO
広告グラフィックのデザインからWEBのマーケティング戦略立案、企業の商品開発のコンサルティングまで幅広い業務を経験。 MacBook Airじゃない方のMBAホルダー。