【Fusion360】キャラクターを作るポイント!ループ処理
Fusion360でキャラクター作り。使うのはスカルプト(フォーム)の機能です。
スカルプトは、CADではなくポリゴンモデラーです。
その時、人間の顔を思い浮かべると分かると思いますが、グリッドでは生き物の形は作れません。ポリゴンでキャラを作るポイントは「面をループさせる」ことです。
今回は「アヒルちゃん」のモデルを作りながら「面をループさせる」方法を紹介します。

dack01 グリッドをループに
アヒルちゃんのボディを作る
まず、アヒルのボディと頭を作ります。球体を組み合わせていきますが、使うのは「クアッドボール」です。体のボディを作るため、ボールを横に伸ばします。
ボールを伸ばすと面が間延びするので、「エッジの挿入」で面の間が開かないようにします。
あとは、頭用のボールを足していけば、アヒルの形を作る準備が出来ました。

dack02 クワッドボールを設置

dack03 横に伸ばす

dack04 エッジを挿入

dack05 クワッドボールを足す
続けて、2つのボールを合体させていきます。ます、ポリゴンのボディの不要な面を削除して、穴を開けます。
穴を開ける時に、ポリゴンの数が揃っているのがポイントです。
ポリゴン数が同じか倍数になっていないと「ブリッジ」が出来ません。
面同士をブリッジさせることで、滑らかにボディがつながりました。

dack06 穴を開ける

dack07 体にも穴を開ける

dack08 ブリッジする

dack09 面が繋がる
面同士がつながりボディの原型が出来たので、よりアヒルらしくしていきます。
まず、翼を作るためにAlt+フォームを編集で、面を差し込みながら横に引っ張っていきます。
さらに、尻尾の部分を引っ張ることで、なんとなくアヒルっぽくなってきました。
そして、クチバシの部分を作る時にポイントになるのが、形を崩さずにエッジを増やすことです。
スカルプトは、少ないポリゴン数で滑らかな形を表現するため、面同士が引っ張りあっています。
そこにエッジを足すと引っ張り度合いが変わって、形が変形します。
今回のアヒルちゃんは、滑らかさが命です。そこで、「エッジを挿入」の「固定」を使って、形を変えないでエッジを増やしました。

dack10 翼を横に引っ張る

dack11 尾っぽを引っ張る

dack12 エッジを挿入で固定を選ぶ

dack13 面が複雑に追加される
あとは、Alt+フォームを編集で面を差し込みながら、クチバシを上下に引っ張り出します。
クチバシが出来たら、いわゆるアヒル口を作るために、クチバシの先端に変形を加えます。
これで、アヒル自体の形はほぼ完成です。

dack14 クチバシの面をs選択

dack15 クチバシを作る

dack16 上のクチバシも作る

dack17 クチバシを上下に移動
Fusion360の面をループさせる
ここまでは、グリッドにそったモデリングをしてきました。しかし、生き物のような有機的な形の場合は面をループさせることが必要です。
人間の顔のようなループは結構難しいので、今回はアヒルの目の部分を使ってループを作る方法を紹介します。
まず、目になりそうな部分に「挿入点」でエッジを挿入します。そして、菱形の頂点に周りの面と繋ぐエッジを入れていきます。
これで、基本的なループ処理が出来ました。ただし、ループさせるだけだと形が硬くなります。
目の周りを滑らかに表現するために、ループさせたエッジをならしていきます。

dack18 目にエッジを挿入

dack19 エッジをループさせる

dack20 形が硬い

dack21 エッジを動かす

dack22 形がスムーズになる
最後は、目玉を足して「アヒルちゃん」の完成です。フォームを終了して、CADモードに移行しても滑らかな形が保てています。
黄色い色を適用すると、よりアヒルっぽくなりますね。

dack23 目を作る

dack24 アヒルちゃんが完成

dack25 フォームを終了

dack26 アヒルに色をつける
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メイカーズファクトリー 代表取締役
プロダクト&グラフィックデザイナー /WEBコンサルタント
株式会社メイカーズファクトリーCEO
広告グラフィックのデザインからWEBのマーケティング戦略立案、企業の商品開発のコンサルティングまで幅広い業務を経験。 MacBook Airじゃない方のMBAホルダー。