Fusion360の作業面を使いこなし、プルーヴェのスタンダードチェアを作る
Fusion360を使い、名作家具を作るシリーズ。
今回はプルーヴェの代表作「スタンダードチェア」です。
その名の通り、シンプルな椅子ですが
構築の機能である、「傾斜平面」や「接平面」を使い
「作業面」をうまく使うと、モデリングもかなり簡単です。
座面を作るためにFusion360の「接平面」を使う
「スタンダードチェア」の土台となるのは、後ろ足の平面のプレートと前足のパイプ部分です。
これを作るために写真を下絵にして、スケッチでトレースします。
後ろ足は「押し出し」、前足は「パイプ」で実体化します。
次に座面を作りますが、前足のパイプに接する「平面」を作る必要があります。
Fusion360でこういう機能を担うのが「構築」です。
そこで。構築の「接平面」を使って、円柱面に水平な「作業面」を作ります。
「作業面」にスケッチを描いて、スイープで実体化させると座面が出来上がります。
背もたれを書くためにFusion360の「傾斜平面」を使う
スタンダードチェアの背もたれは、正面から見るとシンプルですが
なだらかに傾斜しているのが特徴です。
そこで、背もたれを作るために、後ろ脚に沿ったスケッチを書きます。
さらに、そのスケッチを使い「傾斜平面」で、作業面を作ります。
そこで、作った作業面に、カーブ元になる円弧を描いていきます。
あとは円弧同士を「ロフト」させて、面を作り「厚み」で実体化させていきます。
最後に部品を止めるために、ビスを設置してFusion360を使った「スタンダードチェア」の完成です。
この後の展開として、今回使った3Dデータを使って、切削と溶接により
実物を作る予定です!
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メイカーズファクトリー 代表取締役
プロダクト&グラフィックデザイナー /WEBコンサルタント
株式会社メイカーズファクトリーCEO
広告グラフィックのデザインからWEBのマーケティング戦略立案、企業の商品開発のコンサルティングまで幅広い業務を経験。 MacBook Airじゃない方のMBAホルダー。