中国国家宇宙局が月面に3Dプリント基地を建設?!
中国国家宇宙局(CNSA)は14日、無人探査機「Chang’e 4」が世界で初めて月の裏側に成功したことを受けて、記者会見を開きました。
記者会見では、将来の構想として月面基地の建設プランも発表、そこでは3Dプリント技術を使う計画だそうです。
1993年に創設されたCNSAは、宇宙活動に関する中国の国際的な義務を発展させ実現するための政府機関として設立されました。
Chang’e 4の成功後、CNSAはこの未知の月面をさらに探索する3つの連続したミッションを発表しました。
最初の任務では、月の南極からサンプルを回収が目的となるそうです。これは最終的に3Dプリントハウスを建てることの実行可能性を評価することに繋がります。
現在の宇宙開発は、大国が単独で行うのではなく多国間の協力で成り立っています。
CNSAが発表した月面基地構想も、様々な国で共同運営するステーションを目指すものとのことです。
Chang’e 4後のCNSAの計画は、月面基地の実現を検証するためにも行われるそうですね。
月面基地や宇宙ステーションなど、宇宙に建造物を作るタイプの計画は、五十年前のアポロ計画の頃も構想はあり真剣に検討されていました
しかし、当時は米ソの宇宙開発競争時代で、月面に資材を何度も送るため時間のかかり過ぎる計画として実現しませんでした。
そのため、当時のNASAは現在でも世界最大もロケットを建造したにも関わらず、それらを全て捨て月にたどり着き、帰るときには小さなカプセルしか残らないアポロ計画を選択しました。
時は過ぎて五十年後の現在、資金や時間の問題を3D建築技術がクリアできれば、月面基地も夢物語ではなくなるかもしれません。