ホームレス問題と戦う!3Dプリント住宅プロジェクト
サンフランシスコのデザインスタジオのFuseprojectは、ホームレス問題に取り組む非営利団体のNew Story、建設技術会社のICONとの共同プロジェクト「ラテンアメリカの3Dプリントハウス」を発表しました。
2019年夏に3Dプリントを予定しているのは、「世界初の3Dプリントコミュニティ」です。
このプロジェクトは、3Dプリンティングの可能性を活用して、ラテンアメリカの低所得コミュニティのために、住宅を建設するものです。
Fuseprojectの創設者であるYvesBéhar氏は、次のように述べています。
「このプロジェクトは、3Dプリント住宅建設で技術的な進歩を研究している組織、New Storyによって主導されています。
2018年、New StoryとそのパートナーであるICONは、ICONのVulcan 3Dプリンタを使用して、48時間でテキサス州オースティンに住宅を3Dプリントできました。」
現在、プロジェクトでは、 3Dプリンタを活用して、ラテンアメリカの非公開の場所で住宅を生産します。住宅は、わずか24時間で、一棟ごとに60万円の費用で建設されます。
また、ラテンアメリカの文化では、多世代家族が一緒に住めるようにする必要があります。
そのため、一般的な一戸建てはなく、垣根などがほぼ無く、社交の場が設けられたコミュニティ型の住宅が計画されています。
3Dプリントの住宅は120㎡のスペースを占め、住宅内部のスペースは約55㎡です。
このデザインは、調理、食品の調理、食事に屋外スペースを使用するという文化を反映しています。
前面と背面のパティオの上に張り出した屋根は、太陽からの日陰、降雨からの保護、そして社交の場を提供します。
また、気候や地震活動の地域的な環境条件のために、壁の補強による構造強化が施されています。
家の中では、キッチンやバスルームのカウンター、座席、棚、棚の棚などの内蔵要素や、さらに家の収納や食器棚を作るための埋め込み式の構造フックを使用できるように3Dプリントが使用されています。
また、ICONの3Dプリント技術は、追加費用なしで住宅のカスタマイズを可能にしました。
これにより、家族は自分の家に対する所有感を感じるだけでなく、コミュニティ内に多様な建物を建設することが出来るそうです。
さらに、ラテンアメリカは太平洋側などが比較的地震が多いエリアです。
そこで、3Dプリント住宅には壁の補強による基礎構造の強化が施されています。