巨大CNCとFusion360のCAMで、大きな木製の剣を作る
最近低価格化が進んできた、CNC切削機ですが
大型CNCもかなり値段が下がっています。
今回は、Fusion360でモデリングした大型の剣を、
木材を削って具現化してみました。
使用した機材はAvalon Techの扱う巨大切削機「Art CNC」です。
まず、Fusion360で剣の3Dモデルを作ります。
3Dモデル自体は、それほど難しい形ではありませんが
長さが1メートル以上と、とにかく大きいですね。
続いて、3Dデータを実際に削っていくには、Fusion360のCAMモードでツールパス(刃物の通り道)を作る必要があります。
以下で、Fusion360のCAMモード設定値を紹介します。
まず、荒取りで材料を削っていきます。使うのはCAMの「負荷制御」です。
続いて仕上げをしていきます。
仕上げに使うのは「走査線加工」と「等高線加工」
さらに、「ペンシル加工」です。
複雑な形状なので、工具を変えながらの切削になります。
シミュレーションをすると、加工時間が13時間と出ました。
これだけ大型モデルだと考えると、わりと短時間でできますね。
巨大CNCで剣を削る
これを、実際にArtCNCで削ってみました。
使ったのはホームセンターなどに売っているパイン材です。
大きさは1200 × 500 × 30mmと、かなり巨大ですね。
今回は、半分づつ削って貼り合わせする加工にしてみました。
加工の様子を紹介すると
荒削りではかなりザラザラしていますが
仕上げ加工をしてみると綺麗になりますね。
大きさは1m以上あるので、かなりの存在感ですね。
少し装飾してみると、なかなか良い感じです。
Fusion360のCAMとCNCを組み合わせると、
かなり高い再現度で、素材を加工することができますね。
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メイカーズファクトリー 代表取締役
プロダクト&グラフィックデザイナー /WEBコンサルタント
株式会社メイカーズファクトリーCEO
広告グラフィックのデザインからWEBのマーケティング戦略立案、企業の商品開発のコンサルティングまで幅広い業務を経験。 MacBook Airじゃない方のMBAホルダー。