【Fusion360】サーフェイスのモデリングで、ツイストリングを作る
今回はFusion360でジュエリーを作るシリーズで「ツイストリング」の作り方を紹介します。
一見難しい形に見えますが、実際はそうでもないです。
モデリングコマンドとしては、レールを使った「ロフト」を使います。
少しややこしいのは、準備段階でスケッチを描く部分です。ここはポイントごとに解説していきます。
追記:以前公開の記事を加筆変更しています。(2023.02.19)
スケッチ準備1:基盤のスケッチをFusion360で描く
Fusion360でツイストリングを作る準備です。
まず基盤になるスケッチを描いて行きます。これも一見描き方が分かりづらいですが、手順を考えればそれほど難しくありません。
最初は、普通に円を描いてください。そしてこれに、「パスに沿った平面」を適用して行きます。
このツイストリングは、8等分で作るので45度ずつ回転させて平面を作ります。
これを繰り返して360度一周回すと作業面は完成です。
続けて、円の周りを回る六角形を作ります。ただし、六角形を描く前に準備が必要です。
円と作業面が交差する部分に「交差点」を作ります。これは、プロジェクトの「交差」を使います。
手順は以下です。
まず、先ほど作成した作業面のどれかを選びます。そして、Fusion360のスケッチモードに入って、作成>プロジェクト/含める>交差の準備で選んでください。
これで、円をクリックすると、円と作業面の「交差点」が出来上がります。
これを8回繰り返すと、45度ずつ回転した状態で「交差点」を作ることができます。
続けて、円周に連なる六角形を描いて行きます。8つの作業面のどれかを選んで、円と少し離れた場所に六角形を描いてください。
また、六角形には垂直な基準線を描いておきます。この基準線はなくてもいいですが、後ほど六角形を回転させる時に、目印として便利なので描いておきましょう。
六角形がかけたら、次は円と作業面で作った「交差点」と六角形の中心点をくっつけます。
機能としては、拘束の「一致」を使います。
スケッチ準備2:六角形を小さく
Fusion360でツイストリングを作るには、以下のような状態のスケッチが必要です。
そのために、あとは六角形を小さくすること、さらに回転させる準備をして行きます。
まず、六角形を少しずつ小さくします。
これは、「スケッチ寸法」で寸法を変えるだけです。
このリングでは、上から下にいくにしたがって少しずつ小さくしています。
また、左右は対象に小さくして行っています。
スケッチ準備3:回転とスプライン
大きさが変わったら次は、回転です。
回転はFusion360のコマンドだと「移動コピー」を使います。スケッチモードに入って、それぞれの六角形を回転させます。
今回は円を8等分しているので、45度ずつ回転させました。
回転ができたら、あとは「スプライン」で六角形の頂点を結ぶだけです。
間違えやすいのは、どこを結ぶかですね。これは、六角形を回転させる前に同じ位置にあった頂点同士を結んでください。そうするとリングの形が綺麗になります。
これで、ツイストリングを作るスケッチの完成です。
Fusion360のロフトで、ツイストリングを作る
スケッチの準備が完了したので、最後の仕上げは「ロフト」です。
ロフトはFusion360に限らず、3DCADの代表的な造形コマンドです。
特徴はオプションを使いこなせば自由度が非常に高いことですね。
今回は、8つの六角形を「プロファイル」として、頂点を結ぶスプラインを「レール」として使います。
これで、ロフトを実行すると、ツイストリングの完成です。
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メイカーズファクトリー 代表取締役
プロダクト&グラフィックデザイナー /WEBコンサルタント
株式会社メイカーズファクトリーCEO
広告グラフィックのデザインからWEBのマーケティング戦略立案、企業の商品開発のコンサルティングまで幅広い業務を経験。 MacBook Airじゃない方のMBAホルダー。