個人が熱い! メイカーズ向けのセミナーを開催しました!
メイカーズラブを運営している佐々木です。
日曜日に、国産3DプリンターメイカーのGenkeiさんと一緒に
個人でメイカーズを目指す方々向けのセミナーを開催しました。
ちなみに、当日はあいにくの雨でしたが、30人もの方たちに来ていただけました。
そして、さらに3分の1の方が3Dプリンターを持っているという
熱いメンバーが集まりました!
テーマは3つで、個人がメーカーを作るための、
マーケティングと3Dプリンターなどのハード、そして3Dソフトウエアでした。
本編をちょっとだけご紹介したいと思います。
第一部:マーケティングも個人が有利な時代?
まずは、最初はマーケティングがテーマ。
メーカーを目指す人はモノ作りに偏りがちですが、作ったものは売らなくてはいけません。
しかし、マーケティングというと「やった事無い」「専門外で分からない」という
ことがあるかと思います。
私はWEBマーケティグの会社をやっているので、普段仕事では慣れ親しんだ分野です。
そこで感じるのは、いまマーケティングは「個人の方が有利」になっているという事実です。
例えばFacebookのようなSNSを使って集客や告知を行うとすると、企業向けのものはコンテンツの投稿フローから、コメントの返し方までかなり細かいマニュアルを作る必要が出てきます。
そうすると記事を書いてから投稿されるまで5日ぐらいかかることも珍しくありません。
しかし、個人ならもっと身軽に情報発信が出来ます。
そこで、オススメなのが独自ドメインのブログを作っての情報発信です。
セミナー中では、ブログサイトである「メイカーズラブ」を実例に、情報発信のポイントをご紹介しました。
第二部:靴も作れる?!いまでも出来る様々な素材のプリント
2番目は3DプリンターメーカーGenkeiの加藤大直さんのプレゼン。
一般的な3DプリンターではABSやPLAなどプラスティックの印象が強いと思います。
そうなると
「丈夫なものが作れるのか?」
「せいぜい試作用じゃないか?」
という印象が強く、メイカーズを支援するにはやや足りない印象がありました。
しかし、非常に丈夫なナイロンや、水に溶けるサポート材用の素材PVA、さらにクロックスのような靴をプリントできる素材、パスタのように繋げる多色フィラメントなどいろいろあります。
加藤さんのプレゼンで印象的だったのは、「大量生産の置き換えではなく、新しい製造方法と考える方が良いので?」という点ですね。
特に海外では素材を作るベンチャー企業がかなり沢山あり、3Dプリンターで作る製品を最終物として考えてもよいかもと思いました。
あとは、Genkeiさんで近々発売される新型プリンターもちょっとだけお披露目されました。
RepRapで採用されている最新の技術が盛り込まれたプリンターだというコトなので楽しみです。
このへんはそのうちメイカーズラブでも特集を組みたいと思います。
第三部:フリーCADでも個人でも出来る製品開発
最後はアイオライトの池田法雄さん、池田さんはメイカーズスクールで講師も勤める3DCADマスターです。
会場に来ていた方でCAD経験者は3名ほどで、まだまだ少ないなという印象です。
池田さんは企業のCADコンサルティングや講師歴が長く、
日本中にCADが出来る人を増やすことに最近燃えています。
プレゼンでは、CADでモノを作るというコトの基礎的な考え方から
プロ用のフリーCAD「Design Spark」を使って実際に簡単なモノを作ったりと
CADで出来ることがかいま見れました。
【感想】
今回は募集して3日で38名の定員に達してしまいました!
会場には、石川県や仙台から見えた方や、中学生の娘さんと来た方など
いろいろな方が集まり、
個人のメイカーズ熱がすごく高いというのも再認識させられました。
会場からは「植物のような有機的な製品を作りたいけど、方法が分からない」という質問がありましたが、このへんまだ最適解が難しいという部分でもあります。
メイカーズは日本では始まったばかりなので、いい方法を探していきたいですね。
そういえば、メイカーズラブでは初心者向けの3DCAD講座を開催中です。 3DCADを使ったことが無いメイカーズ入門者向けに、製品設計やプロ向けのフリーCAD「Design Spark」の使い方がマスターできるプログラムです!
【4月】3DCADで出来る!はじめての製品づくり。
プロ用フリーCAD「Design Spark」をマスターしよう