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【STLの合成】CADを使わず、メッシュミキサーで動物グッズを作る

3Dプリンターを持っている人は、いろんなサイトからデータをダウンロードしていると思います。
ただ、ダウンロードしたSTL形式のデータは修正できず、そのまま出力するしかありませんでした。

しかし、STLデータを簡単に編集・合成できるのが、3D彫刻ソフト「メッシュミキサー(Meshmixer)」の大きな特徴です。

今回は、STLだけを組み合わせて、オリジナルの動物グッズを作ってみます。

※使用している3DデータはCreative Commonsのライセンスです。作成者のクレジットを明記し、2次創作のデータもCreative Commonsライセンスを引き継いでいます。

 

3D彫刻でSTLデータを編集・合成!
「ぞうのマグカップ」を作る

3D彫刻ソフト「メッシュミキサー(Meshmixer)」でよく使われる、STLをカットして他のデータと合成させる練習です。

まず、3Dデータの共有サイトのThigiverseから、ぞうとマグカップのデータをダウンロードします。

 AndrewStaroscik

by AndrewStaroscik

マグカップのデータ

マグカップのデータ

 

つぎに、ぞうのデータを「Select」で半分選択します。選択後に、「Edit→Erase&fill」でボディをカットして前後の2つ分けます。

「Select」で半分選択

「Select」で半分選択

前後にボディが分かれました

前後にボディが分かれました

そして、分けたあとに「Edit→Transform」でぞうのボディをカップに移動します。

見た目は合成できたように見えます?

ただ、このままだとボディがカップの内側にはみ出してしまします。

ボディの不要な部分が、カップの内側に

ボディの不要な部分が、カップの内側に

そこで、ブーリアン演算を使って不要な部分を削除します。

両方のデータを選択して、「Edit→Boolean Difference」で重なる部分をカットします。

マグカップの中身にかかる部分を「Select」で選択し、「Edit→discard」で不要な部分を削除します。

最後に、ぞうとカップを「Edit→Combine」で統合します。

ブーリアン演算で重なっている部分をカット

ブーリアン演算で重なっている部分をカット

Combineで統合して完成

Combineで統合して完成

これで、「ぞうのマグカップ」が完成しました!

編集が難しかったSTLデータを組み合わせて、こんなオリジナルグッズが作れるって

3D彫刻恐るべしな感じです。

 

つくったものを3Dプリントしてみる

メッシュミキサー(Meshmixer)で、作ったデータはどのぐらい使えるのか?
今度は「ぞうのマグカップ」を、3Dプリンターでプリントしてみます。

UPBOXでプリントしてみる

UPBOXでプリントしてみる

使うプリンターはUPBOXです。

UPBOXは、3Dプリンターの性能比較でも好成績をあげたプリンター、UPシリーズの上位モデルです。

ボックス型で密封されているので、ABSの出力が得意です。
通常は問題の起こりやすい、大きな3Dモデルも湾曲や割れが起こりづらくなっています。

「ぞうのマグカップ」は、そこそこ肉厚があるのですが、割れや湾曲が起こらずプリントできました!

ABSを割れや歪みなくプリントに成功

ABSを割れや歪みなくプリントに成功

次はサポート材を取ってみましょう!

「ぞうのマグカップ」は空中に浮いている部分があるので、けっこうな量のサポート材がつきます。3Dプリンターで困るのは、このサポート材ががっちり着いた状態を剥がすことです。

だいたい、剥がしているときに3Dモデルが壊れてしまいます。。。

しかし、UPシリーズのサポート材はかなり簡単に取れるのが特徴です。

かなりベッタリついているマグカップの底面ですが、手でペリペリ剥がれます。

鼻の周りについたサポートも簡単に剥がれます

鼻の周りについたサポートも簡単に剥がれます

そこにべったり付いたサポートも手で剥がれます

そこにべったり付いたサポートも手で剥がれます

剥がした面はかなり綺麗です

剥がした面はかなり綺麗です

サポート材が綺麗にとれて全貌が見えました

サポート材が綺麗にとれて全貌が見えました

 

ペンチを使わず、全部手で剥がして「ぞうのマグカップ」の全貌が見えました。

今回はABSでプリントしましたが、歪みもなく綺麗に出力できています。

メッシュミキサーで作ったデータが、3Dプリントするとこんな可愛いグッズになりました!

ためしに、アイスコーヒーを入れてみましたが水漏れもしないですね~

ぞうのマグカップが完成アイスコーヒーを入れてみました

 

誰でもオリジナル製品を作れる!「メッシュミキサー」を使おう!

3Dプリンターを買った人に聞くと、自分で3Dデータが作れないとすぐに飽きてしまうそうです。でも、3Dデータって簡単には作れなかったんですよね。

有機的な3Dデータが扱えるスカルプ系のソフトはZbrushなどが有名ですが、難しくてソフトも高いのが問題でした。

でも、「メッシュミキサー(Meshmixer)」を使えば本当に簡単にオリジナル3Dデータが作れてしまいます!しかも、ソフトは無料です!

世界中の色々なサイトから、3Dデータをダウンロードして編集して自分でちょっとしたパーツを継ぎ足してあげれば、自分だけの製品づくりも可能です。

 

 

 

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