【メイカーズ紹介】デジタル加工機を駆使した「ロケットランプ」が、メイカーフェア2017に登場!

メイカーズファクトリー 代表取締役
メイカーズラブでは、レーザーカッターや3Dプリンターなどの
デジタル加工機を学べる「メイカーズスクール」という学校をやっています。
今回は、メイカーズスクールの受講生でもある、AVIATOL(以下アビエートル)の篠原さんが、
ロケット型のランプをメイカーフェア2017に出展すると聞き、インタビューをお願いしました。
噂によると、「ロケットランプ」は
いろいろなデジタル加工機を駆使しているらしいです。
篠原さんは普段、赤坂・六本木にある「テックショップ東京」を根城にしているそうなので
早速、「テックショップ東京」にお邪魔してきました!
ロケット型フロアランプ The GAZE(ザ・ゲイズ)
(最大寸法 高さ432mm,外径256mm)
URL:http://www.aviatol.com/
facebookページ:https://www.facebook.com/aviatol/
デジタル加工機を駆使して作られた「ロケットランプ!?
篠原 翼
AVIATOL(アビエートル)代表 / ミッションダイレクター
千葉県出身。 大学で航空宇宙工学を学んだ後、大手自動車メーカーの設計職を経て、火薬を使った本格的なロケット『モデルロケット』を教育の現場に取り入れたいという思いから2015年に独立。
大学在学中にモデルロケット全国大会優勝と世界大会出場を経験。 日本モデルロケット協会委員。モデルロケットの指導講師も務める。
URL:http://www.aviatol.com/
facebookページ:https://www.facebook.com/aviatol/
メイカーズラブ佐々木:
篠原さんは、競技打ち上げロケット(モデルロケット)の選手で、大学在学中に日本チャンピオンにもなったそうですね。
モデルロケットは世界大会も開かれている、本格的な競技とのこと。
ロケットの性能をあげるには緻密な設計が必要だそうですが、意外にもロケット自体は手作りだと聞いて驚きました。
その、ロケットをランプにするとは、なかなか手が込んでますねー
早速ですが、
この「ロケットランプ」はどうやって作っているのですか?
アビエートル 篠原さん:
そうですね。
実は、かなり色々なデジタル加工機を組みわせて作っています。
まず、外装は木材でカッコよく仕上げるため
ウォールナットを「レーザーカッター」でカッティングしています。
そのデータは、デザインソフトの「イラストレーター」で作っています。
メイカーズラブ佐々木:
なるほど、、、ここまで「イラストレーター」で作れるんですね?!
ところで、篠原さんは、3DCADの「Fusion360」も使っているそうですが
「イラストレーター」とはどう使い分けているんですか?
アビエートル 篠原さん:
外装の形状は、デザインに凝るために「イラストレーター」で作っています。
「Fusion360」は、中身のランプカバーを作るのに3Dデータを使っています。
そのため、イラレのデータをFusion360に持ってきて3Dデータにしているんです。
そして、そのデータを「CNCマシニングのMDX-540」で切削して、ランプカバーの「型」を作っています。
さらに、「型」を「バキュームフォーム(真空成型器)の508FS」で整形してつなぎわせてカバーに仕立てている形です。
ついでに、テックショップにある「大型木材プロッターShopBot(ショップボット)」で、「型」を固定するための治具を作っています。
メイカーズラブ佐々木:
「バキュームフォーム(真空成型器)」って、パッケージを作る機械だと思っていましたが
応用でランプカバーが作れるとは思いませんでした?!
色々な加工機を使っているみたいですが
この辺は、自動車メーカー出身ということで、その時の経験が生きてるのですか?
アビエートル 篠原さん:
そうですね〜
自動車メーカーでの経験は、型を作るところや、3DCADでデジタルモックアップを作る所ですかね。
でも、試作品を仕上げる部分は、学生時代に熱中した「モデルロケット」での
ものづくり経験が活きている感じがします。
ただ、当時は本当に手作りだったので、自分の作りたいカタチを作るのは本当に大変でした。。。
いま拠点にしているテックショップには、「レーザーカッター」とか「3Dプリンター」みたいなデジタルな加工機がふんだんに揃っていて、とても恵まれた環境です。
そこで、試行錯誤しながら経験値を積めるので
「ちっちゃいメーカー作りたい!」って人には向いている方法だと思いますよ。
それにテックショップでは、同じ目標を持っている仲間もできて楽しいです♪
メイカーフェアー2017で「ロケットランプ」のお披露目イベント!
クラウドファンディングにも挑戦?!
メイカーズラブ佐々木:
ここまで出来ると、次は「ロケットランプ」の量産も考えている感じですかね?
アビエートル 篠原さん
むふふふ、実はそうなのです。
しかし、量産化は目ん玉が飛び出るような初期投資が必要です。
そこで、「クラウドファンディング」に挑戦しようと思っています。
商品化されたらすぐに買いたい!というお話も結構いただいているので
近々、どこかに出品すると思います。
それに備えて、加工の接合部を特許申請したり、デザインは意匠権も申請しています♪
しかし、いざ量産となると、PSEのような規制だったり
量産方法の検討やコストの計算など、考えないといけないことが山積みですが (^_^;)
「ロケット型フロアランプ ザ・ゲイズ」は、8月5日からの「メイカーフェア2017」で、お披露目イベントを行います!
商品やものづくりに興味のある方は、ぜひ声をかけてください!
※出展場所:東7ホール側「D-02-08」のAVIATOLブース
取材後の感想
篠原さんは、1年ぐらい前にメイカーズスクールの「レーザーカッター入門」を受講しているのですが、久々にお会いしてメーカーズとしてえらく成長しているのに衝撃を受けました。。
今回ご紹介した「ロケットランプ」は、8月5日・6日に開催される
メイカーフェアー2017に出品されます!
場所は、東7ホール側「D-02-08」のAVIATOLブースです。
取材場所のご紹介
テックショップ東京
東京都港区赤坂1丁目12番32号アーク森ビル3階
東京・赤坂にある、会員制オープンアクセス型DIY工房。
工房は、敷地面積約1,200平米、最大天井高約8m、
さらに、メーカーズを目指すものづくり好きな人たちが、集う場所にもなっています。
URL:http://www.techshop.jp/
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メイカーズファクトリー 代表取締役
プロダクト&グラフィックデザイナー /WEBコンサルタント
株式会社メイカーズファクトリーCEO
広告グラフィックのデザインからWEBのマーケティング戦略立案、企業の商品開発のコンサルティングまで幅広い業務を経験。 MacBook Airじゃない方のMBAホルダー。