【ストラタシス】量産用3Dプリンター向け新技術「SAF」の詳細を発表!
産業用3Dプリンターの大手ストラタシスから、新製品となるパウダーベッド・フュージョン方式の3Dプリンタの詳細が発表されました。
新しい方式の3Dプリンター、H Seriesは、量産プリントに対応するために開発されたSAF(Selective Absorption Fusion)テクノロジーがコアとして採用されています。
ストラタシスの提唱する「SAF方式」は、最終部品レベルでの生産性を提供する、アディティブ・マニュファクチャリング(AM)技術です。
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「SAF方式」では、赤外線に反応するHAF高吸収流体を使用し、ポリマーパウダー粒子を目立ちにくい層で融合させてパーツを製造します。
また、ベッド全体にパウダーを分散させる独自技術であるBig Waveパウダーマネジメントを採用しており、工業グレードの圧電プリントヘッドが所定の領域に流体を噴射してパーツの各層を生成します。
その後、赤外線エネルギーにさらされることで、HAF部分が溶けて融合していきます。パーツが完成するまでこのプロセスを繰り返します。
「SAF方式」は以下のようなプロセスでプリントされます。
・カウンター回転式ローラーを使用してプリントベッド上に粉末層をコーティングする
・吸収流体をプリンティングしてパーツの層を描く
・プリントベッドの全範囲に赤外線ランプをあてることにより、描かれた層が融合される
「SAF方式」を使用することで、工業レベルでの満足度、高い生産、歩留まりを可能にするパーツ品質が可能となります。
ストラタシスによると、SAFテクノロジー方式の3Dプリンタは、2021年第3四半期に提供開始予定とのことです。
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