3Dプリンターで和牛が作れる!?
世界的な人口増加により、深刻となっている食糧問題。この問題で何かと話題になる「培養肉」ですが、現段階ではミンチ肉のような筋繊維だけで構成されたものしか実現できていません。しかしながら、実際の人が食べて満足感のある肉には、脂肪と筋繊維などが複雑に構成されていますが、それを3Dプリンターで実現したっというお話です。
【参考文献】
3Dプリントで和牛の“サシ”まで再現可能に!
大阪大学をはじめとした研究チームは、和牛の組織構造を元に3Dプリンターを用いて和牛培養肉を作る事に成功しました。プレス内容を要約するとこんな感じです。
- 3Dプリントで筋・脂肪・血管を3Dプリントで作成
- それを金太郎飴のように統合する「3Dプリント金太郎飴技術」を開発
- この技術2つのを用いて、和牛特有の「サシ(※1)」を構築できる
※1 サシとはお肉の赤身の間にある脂肪のことを言います。
まだ培養工程はオートメーション化できてませんが、この問題が解決すれば「安定した美味しいお肉の供給」ができるようになり、懸念されている食料危機に貢献できる可能性があります。
少々余談になりますが、和牛って世界では「Wagyu」と広まっているのは知ってたのですが、論文の中でも「Japanese Wagyu」と記載されており少々驚きました。
Nature Communicationsに発表されてる論文
将来BBQとかに3Dプリンターを持っていく時代が来るかと思うと胸熱ですね。
おわり