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低価格で業務用レベルの光学造形3Dプリンター「ムーンレイ(MoonRay)」

 

低価格で業務用レベルの光学造形3Dプリンター「ムーンレイ(MoonRay)
現在発売されている3Dプリンターは、「ハイクオリティーで高価格」か「低クオリティーで低価格」の2種類に大別されます。
光学造形に限っても、低価格の卓上型はいくつか発売されていますが、業務用の機器に精度は及びません。
しかし、キックスターターに登場した3Dプリンター「ムーンレイ(MoonRay)」は、この問題の解消を目指す野心的なプロジェクトです。

「ムーンレイ(MoonRay)」のポジション

「ムーンレイ(MoonRay)」のポジション

 

 

ムーンレイ(MoonRay)のハードウエア

「ムーンレイ(MoonRay)」スペック的には、最大積層ピッチが0.02mm、プリントスピードが25.4mm/時間、プリント面積が127×81×228mmです。

価格は、この手の光学造形3Dプリンターとしては低い2669ドル(約30万円)ですが、価格以上のポテンシャルを感じさせる機種です。

「ムーンレイ(MoonRay)」のスペック

「ムーンレイ(MoonRay)」造形物 「ムーンレイ(MoonRay)」造形物

「ムーンレイ(MoonRay)」は、3Dプリンターやプロダクトデザインで経験のあるチームで作られており、スペック以上に性能向上のための様々な工夫が試みられています。

まず、通常のDPL方式の3Dプリンターよりもレジンを硬化させるレーザーが、90%高出力で70%小型化されています。

DLP方式は低価格化しやすい反面、精度を左右するレーザーの出力が低いので、この弱点を補いつつ低価格化を実現しているようです。
さらに通常のDLP方式の3Dプリンターと比べて、レーザーのバラ付きが少なくなるグリッドキャリブレーションが採用されています。

DLPの比較

ムーンレイと通常の光学造形プリンターとの比較

 

ムーンレイと通常の光学造形プリンターのレーザー精度の比較

ムーンレイと通常の光学造形プリンターのレーザー精度の比較

 

 

ムーンレイ(MoonRay)のソフトウェア

ソフトウエア的には、先進的なサポート材の生成システムがあり、非常に取れやすい状態で生成されるようです。
さらに、光学造形では表面に現れやすい波紋的な模様などをソフト的に緩和する、アンチエイリアス機能も備えています。

サポート材生成ソフト

サポート材生成ソフト

アンチエイリアス

アンチエイリアス

アンチエイリアスの結果

アンチエイリアスの結果

 

 

ムーンレイ(MoonRay)の出力サンプル

キックスターター(Kickstarter)のプロジェクトページには、出力サンプルが沢山のっています。これを見ると確かに精度は良さそうですね。
光学造形のKickstarterプロジェクトも増えてきましたが、「ムーンレイ(MoonRay)」完成度の高さからか既に3000万円以上の資金が集まっています。

※「ムーンレイ(MoonRay)」現在はアメリカとイギリス以外には発送していないようです。

Moon Rayの出力サンプル1 Moon Rayの出力サンプル2Moon Rayの出力サンプル4 Moon Rayの出力サンプル1Moon Rayの出力サンプル5Moon Rayの出力サンプル6

 

MoonRay – World’s Best Desktop 3D Printer

 

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