【Fusion360】サーフェイスに投影で伝説の剣を作る
grip 23 伝説の剣
Fusion360を使って伝説の剣を作る。主にサーフェイスモデリングをテーマに、三回で作成方法を紹介します。
第一回は剣の柄を作成します。ポイントは「サーフェイスに投影」の機能です。
こういう意匠的な形を作る時に活躍する機能です。使い方のポイントがあるので、簡単なモデルを作りながら紹介します。
grip00 柄を作る
Fusion360のサーフェイスに投影とは
「サーフェイスに投影」のポイントを簡単なモデルで紹介します。まず、サーフェイスモードで円柱とスケッチの円を用意します。
そして、「投影＞サーフェイスに投影」を適用します。この時のポイントになるのが投影の方向です。
「投影タイプ」を「ベクトルに沿って」を選び、「投影方向」として矢印の軸を選択します。そうすると、サーフェイスの表面に赤線のスケッチが投影されます。
サーフェイスを非表示にすると、３次元スケッチができてるのが分かりますね。これがサーフェイスに投影の機能です。
grip01 サーフェイスを用意
grip02 サーフェイスに投影
grip03 スケッチが投影される
grip04 ３次元スケッチが出来る
Fusion360のサーフェイスに投影で剣の柄を作る
剣の柄を作る準備としてスケッチを描いていきます。まず、原点の底面に楕円を描きます。
そして、「オフセット平面」で少し上に作業面を作ります。続けて作業面に最初より大きめの楕円を描きます。描き終わると上下に２つの楕円が並んだ状態になります。
あとは、２つの楕円を「スプライン」で繋ぎます。楕円は十字にガイドラインが入るので、それを利用すると「スプライン」で繋ぎやすいです。
grip05 楕円を描く
grip06 オフセット平面
grip07 楕円を描く
grip08 楕円が２つ
grip09 スプラインで連結
続けて、柄の格子模様を描いていきます。準備として2本ガイドラインを描きます。ガイドができたらそれを使って線分で菱形を描いていきます。
これで、剣の柄のスケッチは完成です。
grip10 ガイドを描く
grip11 格子を描く
grip12 スケッチ完成
サーフェイスに投影する
「サーフェイスに投影」の準備のために、面を作っていきます。使うのはサーフェイスモードの「ロフト」です。その場合、上下の楕円を「プロファイル」そして「レール」として左右のスプラインを選びます。
これで、剣の柄の元の形となる面が出来上がりました。続けて底面も「ロフト」で塞ぎます。（モデリングでは省いてますが、底面の下に点を描いてロフトのプロファイルにしています。）
これで、準備が整ったのでサーフェイスの投影を行います。「投影タイプ」は「ベクトルに沿って」そして「投影方向」として矢印を選びます。
赤線のスケッチがサーフェイス面に張り付きます。サーフェイスを非表示にすると、３次元スケッチがよりハッキリ分かりますね。
grip13 サーフェイスのロフト
grip14 下を塞ぐ
grip15 サーフェイスに投影
grip16 投影される
grip17 ３次元スケッチ
サーフェイスに投影で出来たスケッチにパイプを適用します。
「パイプ」を順番に適応していくと、柄の格子模様が出来上がります。あとは、外観で色を適用すると、伝説の剣の柄が完成しました。
次回は、剣のサヤの部分の作り方を紹介したいと思います。
grip18 パイプを適用
grip19 パイプを適用
grip20 パイプを適用
grip21 柄の完成
grip22 着色する
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佐々木 康友メイカーズファクトリー 代表取締役
プロダクト＆グラフィックデザイナー ／WEBコンサルタント
株式会社メイカーズファクトリーCEO
広告グラフィックのデザインからWEBのマーケティング戦略立案、企業の商品開発のコンサルティングまで幅広い業務を経験。 MacBook Airじゃない方のMBAホルダー。