個人でも買える!23万円の低価格光造形3Dプリンターが登場!!
個人向けの3Dプリンターは、プラスチックを溶かして積層するFDM方式が主流です。
でも、試作品の精度を高めたいな〜と考えると「光学造形3Dプリンター」が欲しくなるところです。
ただし、光学造形の3Dプリンターはかなり高額なのがネック。。。
しかし、台湾の3Dプリンターメーカーから、個人でも買えるレベルの光学造形3Dプリンターが登場しました。
XYZプリンティングから3月に発売される「ノーベル1.0(Nobel1.0)」は、22万9800円と従来機種に比べてかなりの低価格です。
ちょうど、先日XYZプリンティングの新商品会に行ってきたので詳細をご紹介したいと思います。
低価格の光学造形プリンター「ノーベル1.0」の特徴
低価格の光造形3Dプリンターは、日本で買えるものがいくつかありますが
「ノーベル1.0」の特徴は、最も低価格なのと造形面積が大きいことだと思います。
低価格帯の光学造形プリンターと比較するとこんな感じです。
機種 | 造形面積 | 価格 |
---|---|---|
ノーベル1.0 | 128×128×200mm | 23万円 |
ARM-10 | 130×70×70mm | 68万円 |
Form 1+ | 125×125×165 mm | 48万円 |
Mii Craft | 43×27×180mm | 50万円 |
その他の特徴としては
- ハイエンド機種では主流のガルバノ方式を採用し、DLP方式に比べて大きな造形面積や精度の向上が図れる。
- USBメモリを使ってPCを使わずにプリントが可能。
- ソフトウエアがMacにも対応。
- 専用レジンが比較的低価格(1キロで15800円)で、ランニングコストも低め。
- 造形物のサンプルをいろいろ見てみましたが、精度は良さそうな印象です。
このへんは実機を借りられるので、後日レポートしたいと思います。 - 代理店がメインの光学造型機の分野で、めずらしく日本法人がありサポートが期待できそう。
このへんは実機を借りられるので、後日レポートしたいと思います。
個人が買える価格で、いろいろな機能が備わっており画期的な製品だと思います。
ただし、個人向けと言っても悪臭のするレジンの処理などを考えると
自宅に置くのは難しいとのことでした。
XYZプリンティングでは、プロ志向の個人ユースか、中小企業をメインユーザーと考えているそうです。
他社の光学造形プリンターとスペックを比較
Form1やローランドなど、近い価格帯の光学造形の3Dプリンターと比較してみると、精度や造形面積などでメリットが大きい機種だと思います。
ただ、3Dプリンターは、ソフトウェアやマテリアルを含めた使い勝手が重要です。
とくに、光学造形はレジンの取り扱いなどがネックになるので、
その辺は実機を使ってレポートしたいですね。
機種 | メーカー | 造形精度 | 造形面積 | 方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
ノーベル1.0 | XYZ社 | 0.025mm | 128×128×200mm | ガルバノ | 23万円 |
ARM-10 | ローランド | 0.01mm | 130×70×70mm | DLP | 68万円 |
Form 1+ | formlabs社 | 0.025mm | 125×125×165 mm | ガルバノ | 48万円 |
Mii Craft | Mii Craft社 | 0.05mm | 43×27×180mm | DLP | 50万円 |
光造形から、フードプリンターまでXYZって何の会社?
XYZという社名は聞いたことが無い人もいると思いますが、「ダ・ヴィンチシリーズ」で知られる台湾の3Dプリンターメーカーです。
XYZプリンティングの発表によると、FDM方式の3Dプリンターメーカーとしては世界トップシェアだそうです。
※2014年のFDMの出荷数は約9万台、XYZ社の出荷数は3万台。
ダヴィンチシリーズは、家電量販でもおいているので目にした方も多いと思います。
そんな低価格3Dプリンターの雄が、光学造形方式に挑戦したのが2015年3月に発売される「ノーベル1.0」。
ちなみに、発表会ではCESで話題になったフードプリンターにも言及されていました。
なんと、こちらは2015年の年末には発売されるそうです!