3Dプリンターで量産が可能になる!夢の技術がついに登場?!
3Dプリンターは、イメージを手っ取り早く形にすることが出来ますが、
プリントするのにかなりの時間がかかります。
前に、6センチ四方のケースを100個プリントしましたが一ヶ月ぐらいかかりました。。。
さらに、あるていど積層跡が残るので、あくまで試作にとどまります。
しかし、そんな3Dプリンターの弱点を変革する新しい技術が登場しつつあります。
Carbon3Dプリンターは、カルフォルニアのベンチャーが開発した、Clip方式という新しい技術を用いた光学造形の3Dプリンター。
薄い水たまりのような容器から、造形物を引き上げるため普通の光学造形3Dプリンターと違って、大きなプールを使う必要がありません。
さらに、それ以外にもこれまでの生産方式を変える可能性を秘めている技術です。
以下は、Carbon3D公表しているSLA(光学造形)、SLA(粉末焼結)、Polyjet(インクジェット)との造形時間の比較です。
これによると、Clip方式は、従来の3Dプリンターにくらべて25倍~100倍のスピードアップが可能です。
Carbon3D社のHPによると、直径51mmの複雑な構造の造形物を6分半で出力可能です。
こういう複雑な造形物を、短時間で組み立てることは伝統的な工程では不可能でした。
さらに、量産を阻む要因として、3Dプリントした造形物に残る積層跡があります。
しかし、Clip方式は液中で造形が行われるので、射出成型なみのキレイな造形物を作ることができます。
一般的な3Dプリンティングと、Clip方式の積層表面を顕微鏡で拡大した図をみると
かなりなめらかな造形をすることができます。
3Dプリンターを使っていると100ぐらいを量産したいという相談がよく来ます。
しかし、数個ならまだしも、3Dプリントだと単価が非常に高く、時間もかかります。
しかし、Clip方式の3Dプリンターを使えば、小ロットの量産も可能になるかもしれません。
製品の発売や、使える素材などの続報が楽しみですね〜