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ガチャガチャ・チャンネル

ロータリーチャンネル(通称ガチャガチャ・チャンネル)

ロータリーチャンネル(通称ガチャガチャ・チャンネル)


昭和生まれの皆さん、いらっしゃい!!
かく言う私も、1970年台生まれの「まる」です。

Fusion360を覚えてから、何でも作れる!!と思っているのですが、有言実行しないとダメですよね。ということで今回は、幼少時代の苦い思い出からリベンジを果たすべく懐かしいものを作ってみました。
それは、昭和を旅するなんだかレトロでなつかしい旅となったのでした。。。。

これはなんぞや??

さて、この物体がよくわからない方は、「ガチャガチャ・チャンネル」っとググって見てください。ちなみにこの呼び方は通称で、正式名称は「ロータリーチャンネル」って言うのですね。知らなかったww
これは、昔のテレビのチャンネルを変えるためのダイヤルで、これを回すと「ガチャガチャ」という音を立ててチャンネルが変わるので、こんな通称名がついています。そしてこれのせいで、昔はチャンネルを「回す」って言ってたのですがもう死語で、今では「チャンネルを変える」って言っています。
どういうわけか、このパーツは簡単に引っこ抜く事ができ、今ではもう見られないチャンネル争い時にこれを隠して、変えられないようしたのは懐かしい思い出です。

出典元:写真展 東京の半世紀

出典元:写真展 東京の半世紀


ちなみに、苦い思い出が蘇った経緯は、先日こんなサイトを見つけまして、、
写真展 東京の半世紀
昔を懐かしんでいたのでした。悲しいかな、もう展示は終わっています、、見たかった!!
このサイトを見ていると、ふと幼少時代の記憶が蘇ったのでした。

僕は幼少時代から好奇心旺盛で、家電とかを分解しては、もとに戻す事を良くしいていました。なぜか、元に戻すと部品が何個かあまり、ちゃんと動く場合はいいのですが、動かない時は父親に殴られました。

出典:昔を懐かしむブログ その2

出典:昔を懐かしむブログ その2


そんな僕が物心ついた時にあったテレビは、とても大きく外観は木でできたカラーテレビでした(写真のような感じ)。
出典元:昔を懐かしむブログ その2

電源を入れてから5分位しないと映像が出でてこず、しかもじわじわと映像が鮮明になっていくあの独特な感じは今でも忘れません。そしてある日からチャンネルを変える事ができなくなったのでした。原因はジョイント部分がすり減り滑ってしまったのです。
そこで父親が、日頃から色んな物を破壊している私に「直してご覧??」と言ってきたのです。当然、スキルも知識も貧弱でしたから直せず、悔しい思いをしたのでした。しかし「今なら出来る!!」と思ったのが、今回行動の源です。。

記憶のままに作ってみる

思い出せる範囲で、なんとかラフスケッチを書いて、さらっとFusion360で作ってみました。

脳内スケッチ

脳内スケッチ

第一作目ロータリーダイヤル

第一作目ロータリーダイヤル

うーーん、ひどい!!何か違う、、

同じく昭和生まれの、運営者「佐々木」に聞いても、同じ感想w
何がダメなんだろうか、、、うまく説明できないけど、デザインにあるような気がする。。。
そこで、昭和テイストなデザインをネットで調べて、ちょっと古くさいデザインを考えてみました。

デザインの重要性

さて、もっとレトロ感は出ないだろうか???と思いネットで情報の渦に飲み込まれながら、なんとなくイメージを固めること数時間、今回のガチャガチャダイヤルはできました。
作り方はこんな感じです。

1.縁になる部分を作成
CADの基本スケッチで円を書いて押出(EXTRUDE)します。
ベースとなる縁

 

2.土台の部分を作成
同じく中心部分を押出(EXTRUDE)します。
土台を作る

 

3.真ん中の受け皿をつくる
こちらは、コップ等を作る方法で、半分だけ書いて一周させる(REVOLVE)コマンドで作ります。
受け皿を作る

 

4.回す部分の持ち手をつくる
こちらは、横からスケッチを書いて、押出(EXTRUDE)するのですが、DirectionをSymmetricにして中心を揃えます。
持ち手を作る

 

5.数字を埋め込む
TEXTコマンドで、数字を一個ずつ配列して、少しだけ押出(EXTRUDE)します。
数字の埋め込み

 

6.デザインのかなめ
これがレトロ感のかなめかと思ってるのですが、外側に溝を作ります。
これも「CIRCULAR PATTERN」というコマンドを使うと簡単にできます。
デザインのかなめ

 

7.重要な接合部分
サイズはわからないので、だいたいテキトーな寸法で形を作って、押出(EXTRUDE)でCUTします。
接合部分の作成

 

実際につくってみて

ガチャガチャ・チャンネル完成版

ガチャガチャ・チャンネル完成版

今回この部品は、残念ながら使い道がありませんww
しかし実際にやってみると学べることが沢山あって、とても有意義な時間を過ごせました。今までなんとなくわかっていたのですが、デザインの重要性について、じっくり考えるいい機会となり「使えれば何でもいい」のではなく、ちゃんとコンセプトを考えて、実際に作ると「愛着」という見返りが帰ってくるということを学びました。

ただ、こういうのはどうやって学ぶのか分からないですが、、人に伝えるときに「昭和テイストですよ」とか、「〇〇風ですよ」とかしっかり伝えられるような力が欲しいと思った次第です。

ということで、みなさんも同じものでも、ちょっとデザインを考えて何個か作ると面白いと思います。

 

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